【秋華賞】優等生ブランネージュ、好条件で番狂わせ気配

[ 2014年10月16日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=15日】荒れる秋華賞。過去10年で1番人気馬は【2・1・3・4】と苦戦傾向にあり、08年には11番人気ブラックエンブレムが制し3連単は1000万円超。今年はオークス馬ヌーヴォレコルトが頭ひとつ抜けた存在だが、ひと筋縄にはいかないレース傾向だ。秋華賞の京都芝2000メートルは内回りコースで直線も平たん。過去の伏兵馬の台頭を見ても、立ち回りに優れた馬の好走が光っており“自在性があり速い脚がある馬”に細原は注目した。

【秋華賞】

 中でも好位で切れるブランネージュに逆襲の目はないか!?藤岡師を直撃した。「牝馬だがタフな馬でカイ食いの心配はなく、前走後もしっかりと調整できている。一度使った上積みもあるし雰囲気はいい。京都は得意にしているし距離もベスト。持ち味がもっとも生きる条件だと思う」と一発をにおわせた。

 前走のローズSは好位で流れに乗って進出するも、直線でひと押しを欠いて4着。陣営は前走の敗因を踏まえ、この中間は「瞬発力強化」を目標に掲げた。1週前の坂路はしまい重点に4F53秒2~12秒7。残り1Fまで我慢させてそこからいっぱいに負荷をかける調教メニュー。加速をつけてからのグンッとハミをかむフォームは春先では感じられなかった姿だ。

 鞍上の秋山も「前走は春先よりも雰囲気は良かった。ただ、休み明けのせいか追ってからハジける感触がなかった。競馬が上手なので大負けはしない。一度使った上積みもあるので直線でひと押しが利けば」と巻き返しへ力を込めた。

 オークス5着の実績からも力はある。相手なりに堅実で、一戦一戦持てる力を最大限に発揮する優等生。課題をひとつずつ確実にクリアする姿に番狂わせの気配を感じた。

続きを表示

2014年10月16日のニュース