【秋華賞】樫女王ヌーヴォレコルト2冠いただき“最終戦”死角なし

[ 2014年10月15日 05:30 ]

栗東滞在で調整するヌーヴォレコルト

 今週は牝馬3冠最終戦の「第19回秋華賞」が行われる。過去10年のデータから徹底分析した結果、オークス馬ヌーヴォレコルトをV指名。ローズS快勝後は栗東に滞在、大一番に向け備えてきているのも好感度大。桜花賞馬ハープスターが不在のここは、2冠に向けて死角なし、の結論を導き出した。

【秋華賞】

 (1)ステップ 今年のメンバーの前走は、上位馬に出走権が与えられるローズSと紫苑Sに加え、オークス、クイーンSなど多彩。紫苑Sはこれまでに多くの出走馬を送り込んでいるが、何と連対馬はゼロ。07年に距離が1800メートル→2000メートルに変更された後も不振続き。ローズS組が連対20頭中15頭と圧倒している。

 (2)重賞実績 G1となると、重賞での実績が大事。前走重賞で2着以内がなくても、G1で4着以内の好戦歴がある馬は要注意だ。08年VブラックエンブレムはローズSで15着と大敗。本番は11番人気だったが、オークス4着の底力で巻き返した。アパパネやメイショウマンボもローズS4着からV。共にオークス馬だった。

 (3)距離適性 勝ち馬は全て芝1800メートル以上の重賞で2着以内の実績。オメガハートロックは過去2戦ともマイル。しかも骨折長期休養明け。ここでは割り引きが必要だ。

 (4)芝実績 タガノエトワールはローズS(2着)で権利をゲット。今年5月のデビュー戦は12着だったが、ひと夏越して急速に力を付けてきた。それでもG1、このメンバーとなると未勝利の1勝だけでは物足りない。

 (5)軽量馬は苦戦 過去10年で440キロ未満の優勝馬はなし。ヌーヴォレコルトも決して大きな馬ではないが、前走後は栗東に滞在して輸送減りの心配は皆無。一方、レッドリヴェールはカイバ食いが細く、なかなか体重が増えないのが悩み。デビュー2戦目(札幌2歳S1着)の426キロが最高で、休養明けのローズSでも420キロ。今回も大幅な増量は見込めそうにない。最後にリヴェールが脱落した。

 結論はオークス馬ヌーヴォレコルト。ローズSは先行策から押し切り。直線が短い京都を見据えた内容での完勝だった。史上4頭目のオークス&秋華賞2冠馬誕生に期待しよう。

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2014年10月15日のニュース