【函館記念】48年ぶり3歳牝馬Vへ バウンスシャッセ殴り込み

[ 2014年7月15日 05:30 ]

函館記念に3歳で挑戦するバウンスシャッセ

 夏の函館最終週は「第46回函館2歳S」とのダブル重賞の豪華版。日曜メーンは「第50回函館記念」(サマー2000シリーズ第2戦)。注目は春のクラシックで活躍した3歳牝馬バウンスシャッセだ。前走・オークス(3着)は優勝馬ヌーヴォレコルトと0秒1差の接戦。昨夏8月に新馬戦を制した思い出の函館に戻り、51キロの軽ハンデ。3歳牝馬として66年メジロボサツ以来、48年ぶりの優勝を達成できれば、実りの秋が約束されている。

【函館記念】

 春のクラシックを駆け抜けた3歳牝馬バウンスシャッセが“夏休み”返上で古馬陣に殴り込みだ。ノーザンファーム天栄(福島)に放牧後、6月25日に美浦帰厩。美浦でも乗り込み、昨夏新馬戦を制した思い出の函館に先週9日に到着した。翌10日には早速運動を開始し、元気いっぱいだ。

 津曲助手は穏やかに切り出した。「オークスの疲れはリフレッシュできたし、函館の輸送は無事クリアした。美浦でも坂路で乗っている。長く休んでいたわけではないので、いい意味で変わってませんね」。週末の12日に函館Wコースで5F71秒5(馬なり)。臨戦態勢は既に整っている。

 春は3歳牝馬でもトップ級の活躍。3月フラワーCで重賞初制覇を飾ると、牡馬相手の皐月賞(11着)に勇躍挑戦。オークス(3着)は優勝馬ヌーヴォレコルト、2着ハープスターと首+首差の死闘。「皐月賞は荒れた内を通らされる形になったが、男馬相手に最後まで諦めず頑張った。オークスは直線で入りたい場所に勝ち馬に先に入られ、2回ぐらい切り返すロス。惜しい競馬だったが、力は示してくれた」と同助手はG1での頑張りを称えた。

 牝馬同士のクイーンS(8月3日、札幌)ではなく、距離面やハンデも考慮しての参戦。歴戦の古馬をまとめて撃破するようなら、同じ2000メートル&同世代同士のG1秋華賞はもちろん、天皇賞・秋など、選択肢が広がってくる。「函館は問題ないし、あとは古馬との力関係だけ。秋に向けて、いいスタートを切りたい」と同助手は誓った。14日に決まったハンデは軽量51キロ。キャリアの差は負担重量と若さで補える。50回目を迎える名物重賞で3歳牝馬が勝てば、66年メジロボサツ以来、48年ぶり2頭目の快挙。函館で巣立ったバウンスに、地元ファンも熱視線を送っている。

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2014年7月15日のニュース