【安田記念】休み明けOK!サダムパテック3度目の正直

[ 2014年6月4日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=3日】競馬の祭典・ダービーが終わり、トレセン内は夏の空気が漂っていた。だが、G1はまだ続く。東京G1で惨敗中の寺下は起死回生の一発を狙うため、穴馬探しに没頭した。振り返れば、今春のキーワードは「復活」だ。特にクラシックをにぎわせた素質馬の復活劇が続いた。

 12年皐月賞1番人気のグランデッツァ、同年ダービー1番人気のワールドエースは今春、2年以上ぶりの美酒を味わった。11年ダービー2着ウインバリアシオンも日経賞で約3年ぶりのV。ならば、11年皐月賞1番人気サダムパテックの復活もあるのでは!?

 気になった寺下は西園厩舎のベルを鳴らした。「6歳でもレースをたくさん使っていないし、衰えは感じない。まだ老け込む年じゃないよ。もうひと花咲かせてやりたいんだ」と西園師は玄関先で復活への意気込みを語った。

 12年マイルCSでG1初制覇を飾って以降、勝ち星からは遠ざかっている。安田記念は3年連続の挑戦。過去2回はともに京王杯SCは挟んで9、13着に敗れたが、今回はぶっつけでの参戦を選択。師は「めいっぱい走る馬。叩いて2走目というより、休み明けの方が走るから」と意図を説明した。

 弥生賞、京王杯SCのG2勝ちは今回と同じ3カ月ぶりのレースだった。好走パターンで“2度あることは3度ある”を狙う。「ここまでは順調。あした(4日)の最終追いはメンコを外して、しっかり追いたい。それでスイッチが入れば」と指揮官。復活Vの態勢は整いつつある、と寺下は感じた。

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2014年6月4日のニュース