昨年の凱旋門賞をトレヴでV ヘッド師がリヴェールの挑戦に太鼓判

[ 2014年5月26日 05:30 ]

凱旋門賞Vトレヴ(左)のヘッド調教師もレッドリヴェールに熱視線

 女性凱旋門賞トレーナーもレッドリヴェールのダービー挑戦に熱視線を送った。昨年、3歳牝馬のトレヴで凱旋門賞を制したのがフランス・シャンティイのC・ヘッド・マーレック調教師。今年の日本ダービーで牝馬の参戦が話題になっていることを告げると早速、「なんという名前の馬?」と興味津々。

 近年トレヴをはじめG1・14勝のゴルディコヴァ、欧米日で年度代表馬となったザルカヴァ、ゼニヤッタ、ジェンティルドンナなど、世界のビッグレースで牝馬の活躍が顕著にみられる。リヴェールに凱旋門賞遠征のプランもあることを伝えると「強い牝馬は牡馬とも対等に戦える可能性を秘めているもの。これは一時的な現象ではありません。急にスーパーフィリー(子供の牝馬)が誕生するようになったわけではなく、過去には牝馬が凱旋門賞を5連覇(79~83年)したこともあった。大きなステージに挑むべき」ときっぱり言い切った。

 トレヴとリヴェールにはある共通点がある。それは馬体が非常に小柄であるということだ。

 「ジャーナリストやカメラマンにも驚かれますが、トレヴは女性的な馬で、トレーニングが大好き。もしも凱旋門賞で日本ダービー馬のレッドリヴェールと対戦することになったら、それはスポーツとして素晴らしいこと。勇敢な挑戦だと思いますし、朗報を楽しみにしているわ」

 通算勝利数が3000勝に迫る世界最高の女性トレーナーは、そう言って9700キロ先の東京決戦に思いをはせた。

 ◆クリケット・ヘッド・マーレック調教師 1948年生まれの65歳。78年に父アレックの厩舎を受け継ぎ開業。その翌年、スリートロイカス(牝3)で凱旋門賞を初制覇。その後2度目の優勝となった昨秋のトレヴまで数々の名馬を手掛ける。日本へは97年スプリンターズSにキステナ(牝5)で参戦(14着)した。

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2014年5月26日のニュース