【日本ダービー】2歳女王リヴェール ウオッカ以来7年ぶり牝馬Vへ

[ 2014年5月26日 05:30 ]

CWコースで調整をするレッドリヴェール(右)

 7年前の衝撃が再び府中に走るか――。今週は競馬の祭典「第81回ダービー」が行われる。昨年の2歳女王で桜花賞2着のレッドリヴェールが07年に歴史的Vを決めたウオッカ以来、7年ぶりに牝馬によるダービー参戦を果たす。史上4頭目のVという快挙へ向けて25日、日曜追い切りで態勢を整えた。

【日本ダービー】

 夜が明けてうっすらと日が差した開門直後のCWコースをレッドリヴェールが弾むようなフットワークで周回した。左回りでもコーナリングに違和感は一切なし。変に力むこともなく1F15秒ペースを保ってゴールを駆け抜けた。栗東トレセンの平地コースが左回りになるのが日曜と火曜。普段メーンで使っている坂路ではなく、左回りの調教日に合わせて平地で乗るのはもちろん初の東京遠征を見据えてのものだ。今浪厩務員が感触を伝えた。

 「左回りの競馬は今回が初めてだし、この中間は火曜と日曜にCWで乗っている。最初は怖がったり、物見したりしていたけど最近は慣れてきた。けさもいいフットワークだったね」

 前走・桜花賞はスタートで後手を踏みながら首差2着。敗れはしたが昨年の2歳女王に輝いた世代トップクラスの力は十分に示した。この中間はこれまでしのぎを削ってきた同世代の牝馬との再戦となるオークスではなく、牡馬相手の頂上決戦に狙いを定めてきた。

 もともと馬体重が410~420キロ台と小柄で、新馬戦を勝って以降の3戦は全て休み明けでの起用。中6週で初の連戦でも体を維持できているからこそ、稽古で攻めることができた。ここ2週の追い切りは福永が騎乗。先々週が坂路4F52秒9~1F13秒2、先週は4F54秒8~1F12秒5とこの馬らしい切れのある動きで好調をアピールしている。

 「これまで競馬の後は放牧に出していたから比較はできないけど桜花賞後の回復がメチャクチャ早かった。落ち着きがあるし、桜花賞の前よりカイ食いもいい。あれだけ稽古をやっても体は減っていないよ」

 07年ウオッカ以来、史上4頭目となる牝馬による日本ダービー制覇へ。今浪厩務員は「掛かる馬じゃないし、ステイゴールドの子だから距離が延びた方がいいと思う」と舞台を歓迎。抜群の身体能力と勝負根性を生かして牡馬に真っ向勝負を挑む。

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2014年5月26日のニュース