【ＮＨＫマイルＣ】アチーヴ　父カンプと好対照の武器で親孝行だ

ＮＨＫマイルＣに出走予定のショウナンアチーヴ

　ショウナンアチーヴは快速馬の父ショウナンカンプとは真逆の末脚が武器。暮れのＧ１朝日杯ＦＳ２着。今年初戦のファルコンＳ（６着）は休み明けの上、他馬より重い別定５７キロも響いた。だが前走・ニュージーランドＴで激変。２馬身の出遅れをものともせず重賞Ｖを飾った。国枝師は「出遅れて後ろからというのは想定していなかったが、流れが速くなって展開も味方した。きっちり差してくれた。確実に脚を使えるのが武器」と穏やかな表情で振り返った。

　全７戦中、５戦で上がり３Ｆ最速の切れ者。昨秋からまつ賞（東京１４００メートル＝１着）で自身最速の同３４秒２で一気差し。「中山で重賞は勝ったが、東京の方が持ち味は生きる。Ｇ１でも楽しみ」と指揮官は前向き。０２年高松宮記念を逃げ切った父は、１４００メートル（同年スワンＳ）が最長Ｖ距離。アチーヴがマイルＧ１を勝てば、最大の親孝行になる。