【船橋・かしわ記念】リッキー 2馬身差完勝でG1・2連勝!!

[ 2014年5月6日 05:30 ]

<かしわ記念>レースを制したコパノリッキーの小林オーナー(左)は殊勲の田辺騎手と笑顔で握手

 春のダートマイルG1「第26回かしわ記念」が5日、船橋競馬場で行われた。2番人気のコパノリッキーが横綱相撲で快勝。フェブラリーSに続くG1・2連勝を果たし、“世代交代”を印象づけた。この日67歳の誕生日を迎えた「Dr.コパ」こと小林祥晃オーナーにとっては、ビッグなバースデープレゼントとなった。

 勢いが違った。若き王者リッキーが3角4番手から外を回って先行勢を追い上げる。4角では4頭横一線。直線残り200メートル付近で抜け出すと、激しい2着争いを尻目に2馬身差の完勝だ。最低16番人気でのフェブラリーS制覇から2カ月余り。田辺は「今度は人気になっての競馬だったのでホッとした。平常心が一番だと思っていた」とG1連勝に頬を緩めた。

 ゲート内で落ち着きを欠きスタートはいまひとつ。前は中央5頭が一団。1番人気ワンダーアキュートを見る形で冷静に5番手で進めた。「ペースは速くなく、早めに勝ちにいった。ゴーサインを出したわけではなく馬が自分から上がっていった」。中央の7、8歳馬4頭に対し、強さは際立っていた。

 そんな田辺が「一番のプレッシャーだった」とジョークをとばしたのが、この日がオーナー小林氏の誕生日だったこと。「前から言われていたので…」と笑う。中央、地方で飛ぶ鳥を落とす勢いの小林オーナーも「去年の5月5日はコパノリチャードがNHKマイルCで8着。今年は人生で最高の誕生日になった」と喜んだ。5枠5番の愛馬の勝利を55番の指定席で見た。この日のために新調したリッキーの黄色いネクタイがキラリと光った。

 注目の今後は6月25日のG1帝王賞(大井)が大目標だが、獲得賞金の関係で中央選定馬になれる保証はない。他馬の動向次第では、G2さきたま杯(28日、浦和)へ向かう可能性もある。

 ◇コパノリッキー 父ゴールドアリュール 母コパノニキータ(母の父ティンバーカントリー)牡4歳 栗東・村山明厩舎所属 馬主・小林祥晃氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績10戦6勝(南関東1戦1勝)総獲得賞金2億2031万2000円。

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