【天皇賞・春】2着バリアシオン 幸四郎が完璧騎乗も4度目“銀”

[ 2014年5月5日 05:30 ]

<天皇賞春>フェノーメノ(7)との叩き合いに敗れ2着に終わったウインバリアシオン(12)

 「また2着か」。レース後の検量室前、松永昌師が天を仰いだ。ウインバリアシオンはダービー、菊花賞、昨年の有馬記念に次ぐG1・4度目の銀メダル。同期の天敵オルフェーヴルがターフを去っても悲願達成はならなかった。

 「一瞬やったかと思ったが勝った馬はうまく内を回っていた。幸四郎もうまいこと乗ってくれた。あれで負けたら仕方ない」

 騎乗予定のシュタルケが5Rで落馬負傷。急きょ武幸への乗り代わりが決まった。初騎乗でもレース運びは完璧だった。後方で折り合い、残り800メートルでキズナ、ゴールドシップより先に動いた。直線は勝ち馬と競り合ったが首差の惜敗。武幸は悔しそうに語った。「いったん、頭くらい出たが勝ち馬も伸び返した。せっかくチャンスをもらったし、勝ちたかった」

 敗れはしたがG1で最も肉薄した2着。視界は明るい。「何もなければ宝塚記念に行きたい」と松永昌師。次こそ、金メダルを目指す。

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2014年5月5日のニュース