【天皇賞・春】サトノノブレス条件クリア 菊2着経験侮れない

[ 2014年4月29日 05:30 ]

データ分析ではサトノノブレスが浮上

 桜花賞、皐月賞を連勝したデータ分析は過去10年から昨年の菊花賞2着馬サトノノブレスをピックアップした。

 (1)前走 交流重賞から臨んだ04年イングランディーレを例外と考えれば、基本は前哨戦と目されるレースで結果を残していることが条件。阪神大賞典10着から巻き返した12年ビートブラック(菊花賞3着)のケースを考慮して補足をつけたが、それでもここで7頭が脱落。

 (2)年齢 優勝は6歳まで。7歳以上の高齢馬は2着はあっても頭はなし。10年の優勝馬ジャガーメイルは10歳。さすがに厳しい。

 (3)4歳 年齢別にもう少し詳しく分析。4歳で優勝した5頭は前年にクラシック連対か古馬混合重賞Vの条件を満たしていた。菊4着ラストインパクトは実績不足。

 (4)6歳 キャリアが豊富な6歳馬は過去にG1で3着以内の好走歴。09年マイネルキッツは29戦目でG1初挑戦という特殊なケースで参考外。デスペラードはG1【0002】、アドマイヤラクティ【0003】では、ちょっと推しづらい。

 (5)乗り代わり 過去10年の優勝馬で前走1着だったのは5頭。いずれも前走を勝った騎手が継続して騎乗していた。阪神大賞典Vゴールドシップ、日経賞Vウインバリアシオンは乗り代わり。前哨戦を快勝した勢いがそがれてしまう危険をはらんでいる。

 (6)昨秋 昨年の優勝馬フェノーメノは大きなウイークポイントを抱えている。過去10年の優勝馬は全て、前年の秋(9~12月)も順調にレースに出走していた。これは過去に連覇した2頭(91、92年メジロマックイーン、00、01年テイエムオペラオー)にも該当する条件。昨秋全休のフェノーには疑問符がつく。

 (7)距離経験 過去10年の優勝馬は全て芝2500メートル以上に出走経験があった。1番人気も予想されるキズナは2400メートルまでしか経験がなく、一気の距離延長で自慢の切れ味が鈍るシーンも。最近は1番人気が不振を極めている点も加味して、ここでお別れ。

 結論 全ての条件をクリアしたのは4歳馬サトノノブレス。菊2着の長距離実績は頼もしい限り。

続きを表示

2014年4月29日のニュース