【桜花賞】前走大敗も一発侮れないシャイニーガールの意地

[ 2014年4月9日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=8日】ハープスター一色に桜は染まりつつある。取材するごとにこの馬名が出て、坂田は存在感の大きさを肌で感じていた。相手探しの一戦か。伏兵の逆襲はないのか。自問自答しながら、ふとチューリップ賞の本命がシャイニーガールであることを思い出した。10着に敗れたが、明らかに力を出し切れていない。厩舎で本番の手応えを聞いた。

 「前回は馬混みに入れる競馬をしてみたけど、ハミをとらなかった。折り合っていたんだけどね」と湯窪助手。前走はこの馬の特質を見極める一戦だったという。馬混みに入れると他馬を気にするようで、仕掛けられても反応せず伸びを欠いた。仮にハナを主張したり、後方から末脚勝負に徹していれば、結果は違っていたはずだ。「どうすれば力を発揮できるのか、ハッキリした。その意味で収穫はあったよ」と前向きに振り返り、今回については「逃げそうな速い馬がいるからね。前に行くのは厳しいかな。でもスタートや枠順にもよる。ジョッキーも考えているはずだしね」。前に行くか、後ろに下げるか。いずれにせよ能力を出し切れば「この相手でも大きな差はない」と力強く言い切った。

 チューリップ賞を使っての本番。エルフィンSを制した時点で、桜花賞まで逆算してイメージ通りに調子を上げてきている。「疲れはないし、競馬が近づくにつれて歩様が良くなっている。こんなもんじゃない、ってところをみせたい」と力を込めた。前走大敗で人気を下げるとしても侮れない。

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2014年4月9日のニュース