【ドバイデューティF】ジャスタウェイ圧勝!凱旋レースは安田記念

[ 2014年3月31日 05:30 ]

ドバイデューティフリーをレコードで制したジャスタウェイ。好騎乗・福永はゴール後にガッツポーズ

 ドバイデューティフリーはジャスタウェイが2着に6馬身1/4差つける圧勝を演じた。1分45秒52は昨年の勝ちタイム(1分47秒93)を2秒以上更新するトラックレコード。レース後も疲れ知らずで食欲旺盛。一夜明け、空になったカイバおけで愛馬の無事を確認した榎本助手は「この馬には、びっくりさせられる。抜け出した時は涙が出た」と圧勝劇の余韻に浸った。

 須貝師はレース後、2つのプランで臨んだことを明かした。「ゲートを普通に出たら好位で。出遅れたら後ろから」。レース前日のゲート練習で日本より狭い枠幅とゲートボーイの存在に戸惑ったことを考慮しての作戦だった。

 だが、予期せぬ形で序盤は進む。スタートは五分に出たが「馬が進んでいかず、どんどん置かれた」と福永。無理せず後方からの競馬を選択したが、そこからの判断が秀逸だった。「前にスミヨンの馬が見えた。強いのは分かっていたし、ついて行けば道はつくってくれるだろうと」。その馬は2着に入った南アフリカの強豪で、無敗6連勝中だったウェルキンゲトリクス。3角から動いたライバルに馬なりでついていった先に、視界を遮るものは何ひとつなかった。

 23日に誕生した愛娘に「パワーをもらった」という福永。「いつも騎手としてどれだけ技術を見せられるか考えて乗っているが、今回は自分ではなく馬。最強馬の勝ち方」とパートナーを称えた。帰国初戦は安田記念(6月8日、東京)。夢は広がるが、まずは日本のファンの前で、さらに進化した姿を披露する。

 ◆ジャスタウェイ 父ハーツクライ 母シビル(母の父ワイルドアゲイン)牡5歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・大和屋暁氏 生産者・北海道浦河町社台コーポレーション白老ファーム 戦績18戦5勝 総獲得賞金6億6948万円(戦績、賞金共に海外含む)。

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2014年3月31日のニュース