【浜松・全日本選抜】青山 練習でまさかの落車もNo.1の走りを

[ 2014年2月7日 05:30 ]

練習では落車した青山だが、初の全日本選抜で4月から全国ランク1位となる力を見せたい

 浜松オートレース場の今年初SG「第27回全日本選抜」(優勝賞金1500万円=副賞を含む)は、7日に開幕する。選考期間中の競走成績上位8人による初日メーン12R「スーパー・ドリーム戦」は、念願のSG初Vを目指す青山周平(29=船橋)が絶好の3枠で登場。前検日(6日)の練習で予期せぬ落車を喫したため車の状態は未知数だが、持ち前の勝負根性を前面に出して乗り切る。

 全日本選抜は意外にも初めての出場となる青山。前節の川口G1開設記念グランプリVからの参戦で、前検日は「エンジンは全体的に悪くない。あとは乗ってから調整を合わせていきたい」と落ち着いた表情だったが、その直後の走行練習でまさかのアクシデントが発生した。他車と並行していた際にコーナー部分で内側から被害を受けて落車してしまったのだ。

 ロッカー室は蜂の巣をつついたような騒ぎに陥った。幸い、青山自身に大きなケガなどはなかった様子だが、車の方はフレームを交換しなければならないほどの深刻な状態。池田、永井ら同支部先輩を含め多くの選手が青山の車の立て直しの手伝いに走り回っていた。

 今年4月から適用される14年前期適用ランクは初の全国1位に君臨。「(全国1位は)SGも勝っていないし恥ずかしい気持ち。レースも下手だし、永井さんや(高橋)貢さんみたいな実績を積んでいないから…」と言葉を選びつつ、それでも名実共にオート界の看板レーサーとして今シリーズは猛アピールしていくはずだった。

 車の手応えは、初日12Rで強豪相手にレースしてみないことには分からない。それでも「自分の走る姿が憧れの存在として見られるように頑張りたい」と抱負を語る青山の表情は引き締まっていた。まさかの逆境に立ち向かうことになったが、力強く克服して白星発進を決めることがSG初Vへの強烈な序章となるのは間違いない。

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2014年2月7日のニュース