【日経新春杯】サトノノブレス鋭伸12秒3!池江軍団新エース襲名だ

[ 2014年1月17日 05:30 ]

トゥザグローリー(左)と併せたサトノノブレスはキッチリ先着

 新エースの自覚がにじみ出ていた。昨年の菊花賞2着以来となるサトノノブレスは新コンビ、ルメールを背にCWコース入り。トゥザグローリー(7歳オープン)を1馬身追走した。道中は折り合いぴたり。直線は内へ。楽に馬体を併せ、ラスト1Fを切ってゴーサイン。瞬時にギアが上がって加速。6F83秒4、ラスト1F12秒3と鋭く伸び、重賞5勝の古豪に1馬身先着した。

 ルメールは時計を確認し笑顔で語った。「凄くいい伸びで状態はかなり良さそう。これからレースVTRをチェックするが、G1で2着に来た馬。能力が高いし乗りやすい。レースが楽しみになった」

 デビュー前から期待の大きかったディープインパクト産駒。以前は線の細さがネックだったが、6キロ増(494キロ)の菊花賞でエピファネイアの2着。その後のリフレッシュ放牧で、さらにパワーを増した。池江師も「薄っぺらかった体が大きくなり、幅も出た。先週の追い切り後に量って522キロ。食べたものが実になって男馬らしくなってきた」と満面笑み。こうなればしめたもの。体力がつくことで調教を強化できれば、体はパワーを増し、食欲も落ちなくなる。まさにプラスの循環。今が伸び盛りというわけだ。

 池江厩舎からは絶対的支柱のオルフェーヴルが引退。オーシャンブルーが中山金杯を早々と制したが、常勝軍団にもそろそろ若い力が必要だ。ACミランの「10」を背負った本田のように、明け4歳のサトノノブレスに新エースを襲名してほしいというのが指揮官の本音だろう。初重賞を手にして、師の願いをかなえる可能性は十分にある。

続きを表示

2014年1月17日のニュース