【芦屋・賞金女王決定戦】平山“4度目の正直”悲願初女王

[ 2013年12月16日 05:30 ]

12R・賞金女王決定戦で優勝し笑顔でVサインする平山智加

 “4度目の正直”で悲願の初女王だ。ボートレース芦屋「G1第2回賞金女王決定戦」の優勝戦が15日、最終12Rで行われた。1番人気の平山智加(28=香川)が逃げ切って優勝。女子王座優勝戦1号艇で3度敗れたリベンジにも成功、女子のビッグタイトルは初制覇となった。G1は1月尼崎60周年記念以来のV2。

 ついに平山が女子のビッグタイトルを手にした。女子王座では3度、優勝戦1号艇で敗れている。雪辱に思いを込めた4日間だった。「私の中では女子王座も賞金女王も差がないと思っています。時間はかかったけど、優勝ができてうれしいです」と喜びを語った。

 運も味方に付けた。トライアル2回戦、3回戦と抽選で1枠を引き当てた。2回戦は深い進入もたたってまくられた。負けたレースで反省をしたことが、ティアラ戴冠への道筋をつくった。「2日目にスタートを失敗して…。その失敗が残り2走のイン逃げにつながりました。伸びで差があったので後手を踏んだらまくられると思ったけど、同体なら大丈夫と思っていました」と振り返った。

 2コース長嶋がヘコむ厳しい隊形をものともせず、冷静に先マイを決めた。後は後続を引き離すだけ。最後は右手でガッツポーズをつくって、Vゴールへ飛び込んだ。テレビのインタビューを受けている最中に、目頭には熱いものがこみ上げてきた。これまでの思いが去来をしていたのだろう。

 「数々の失敗があったからこそ、この優勝もあったと思います。これからはその失敗を減らせるようにしていきたい。今年以上に記念とかSGで予選を突破できるようになりたい」

 視線は上のステージを向いていた。あす17日には賞金王シリーズ戦の前検で住之江に向かう。18日から6日間、男子の強豪に交じって戦うことになる。賞金トップの“女子代表”として、今度は師走のメッカで大暴れといきたい。

 ◆平山 智加(ひらやま・ちか)1985年(昭60)7月13日生まれの28歳。香川支部。98期。06年丸亀で初出走。08年丸亀で初優勝。09年福岡笹川賞でSG初出場。10年、平成21年度最優秀新人に女子として初めて選ばれる。今年1月、尼崎周年でG1初Vの快挙。女子王座は3度優出もVはなく、今回初めて女子のビッグタイトルを手に入れた。夫はG1レーサーの福田雅一。同期は松田祐季、西村拓也ら。

続きを表示

この記事のフォト

2013年12月16日のニュース