【マイルCS】サダムパテック“昨年以上”史上6頭目の連覇だ!

[ 2013年11月13日 06:00 ]

昨年の覇者サダムパテックが、スワンSを叩いてマイルCS連覇を狙う

 マイルCSはリピーターが目立つレース。昨年Vのサダムパテックが史上6頭目の連覇に挑む。昨年V以降は勝ち星から遠ざかっているが、前走・スワンS3着で地力健在を証明。10年エーシンフォワードを含め同レース3勝目を狙う西園正都師(57)は“昨年以上”の手応えを持って送り出す。

【マイルCS】

 マイルCSは数あるG1の中で最も連覇達成馬が多いレース。ならばサダムパテックは放っておけない。前走・スワンSはスローペースで3着止まりも、上がり3Fは最速(33秒6)。西園師は「10番人気やもんなあ。(他馬より重い)58キロが嫌われたんかな」と低評価に首をかしげつつも「ジョッキー(和田)も“次はもっといいです”と言ってくれた。ひと叩きして素軽くなっているし、前走より動ける」と、本番への手応えをにじませた。

 今春2戦は東京で7、13着。昨年のマイルCS以降は未勝利だが、師の言葉や表情からはむしろ「昨年以上」との手応えがヒシヒシと伝わってくる。

 【成長】デビューから安定して490~500キロ台の馬体重が、今年3戦は510キロ台。前走の516キロは自己最高だった。「ひと回り大きくなった。今度も少し絞れるくらいだろう」と師。東京スポーツ杯2歳S優勝など早くから活躍してきた馬だが、まだ成長を続けている。

 【ステップ】マイルCS連覇を秋の最大目標に据え、スワンSから始動。昨年は天皇賞・秋(8着)からの臨戦で結果を出したが、師は「前哨戦としてはスワンSの方がやりやすい」。信念を持って10年Vのエーシンフォワードと同じローテーションを選択した。成果は期待通り。7日の1週前追い切りは和田を背に「8分程度」(同師)で4F52秒3の一番時計と、状態は文句ない。

 【馬場】マイルの持ち時計1分32秒0は登録馬で12番目。極端に速い時計勝負への適性は未知で、師は「少し時計のかかる良馬場が理想」と言う。今開催の京都は超高速馬場だったが、10日に重馬場で施行されたことで時計がかかってくる見込み。週末に雨予報はなく、陣営の希望通りの馬場になりそうだ。

 「今度は4、5番人気くらいか。ジョッキーも乗りやすいやろ」と師は不敵な笑み。今年で第30回のマイルCS。パテックが節目を飾るための条件はそろった。

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2013年11月13日のニュース