【マイルCS】日本一渋いマイラーと日本一でかい助手

[ 2013年11月13日 06:00 ]

サンレイレーザーの矢野助手は東西の助手で最も高身長の1メートル91

 【G1ドキュメント=12日】血統の渋さではトップだろう。サンレイレーザーはメンバー中ただ1頭、サンデーサイレンスの血を持たない。父ラスカルスズカ(その父コマンダーインチーフ)、母サンレイククインは共に永井啓弍オーナーが所有した“自家生産馬”。岡崎は先週エリザベス女王杯を制したメイショウマンボと同じにおいを感じて、高橋忠厩舎を訪問した。

 「母の父はコジーンで、サンデーの血は“かすり”もしません。父はもう去勢されたそうなので、何とかこの馬が種牡馬になってくれたらと思います。(父の兄)サイレンススズカのファンにも喜んでもらえるはずですから」。レーザーへの愛情を口にしたのは矢野正樹助手(29)。異色なのは馬だけじゃない。矢野助手は身長が1メートル91。これは東西トレセンで最も高い。

 「父も祖父も厩務員。小さい頃からこの仕事をやりたいと思っていました。馬は大きいものに従うのか、背の低い方が扱う時に比べて、おとなしい気がします。特に不利を感じたことはないです」

 父の賢一さんはアラタマインディ(02年小倉記念)とマキハタサイボーグ(07年スポニチ賞ステイヤーズS)、祖父の故・勝義さんはテイエムジャンボ(96年京都記念)で重賞を勝っている。「でも、G1は獲っていないんです。自分はまだ重賞も勝っていないのですが、超えたいと思っています」

 異色コンビが迎える初のG1。矢野助手の顔に緊張の色はなく、喜びばかりがにじんでいた。

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2013年11月13日のニュース