【伊勢崎・日本選手権】早川、地元でパワー全開だ

[ 2013年11月3日 06:00 ]

初の選手権決勝進出へ燃える早川

 地元で選手権初優出を目指す早川清太郎(31=伊勢崎)が、4日目準決9Rの6枠に組まれた。外には今シリーズの有力なV候補である青山周平と荒尾聡が陣取り、1コーナーの展開は厳しくなりそうだが、自慢のパワーを全開させ、気迫の追い込みでカバーする。地元エースの高橋貢がリズムに乗り切れないだけに、地元勢に勢いをつけるためにも優出権利をゲットしたい。

 予選突破へ3着条件の3日目11R「最終予選」に臨んだ早川は、目まぐるしく変化する厳しい展開をしのいで2着確保に成功した。普段からスタートで優位に立てない「追い込みタイプ」だけに、ここでも8番手からの追走を強いられたが「ヘッド周りを調整して粗さが解消。乗り味自体は上向いたと思う」と、準決進出を決め、ホッとした表情を見せた。ただし、2日目には白星をマークしているだけに、完調宣言を出すまでには至らなかった。

 「重くて伸びない」。表情を曇らせる理由を口にした。準決は予選より周回が2周増えて8周勝負となるだけに、追い込み型にとって有利なのは間違いない。それでも「スピード戦になると現状のパワーではどうか」と首をかしげる。

 選手権以外のSG(全日本選抜、オールスター、オートGP、スーパースター)では、それぞれ1回ずつ優出を果たしている。オープン戦で戦える選手権だけ8強に名前を連ねたことがないのは意外だが、やはり地元の大舞台で存在をアピールしたい気持ちは強いはず。もちろん、地元で熱い声援を送り続けるファンも同じ思いだろう。

 「タイヤは交換するけど心配ない」と言い切る早川は「あとはスタートに集中する」と苦笑いしたが、準決9Rで1コーナーさえ大きく遅れるような展開を避けられれば、ファイナリストの座がグッと近づく。と同時に、地元の先輩にもこれ以上ないパワーを与えることができるはずだ。

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2013年11月3日のニュース