【平和島・全日本選手権】SG連覇へ毒島「展開突けるよう作業」

[ 2013年10月15日 06:00 ]

勢いある毒島がSG連覇を狙う

 今年のSG第6弾「第60回全日本選手権」は15日、東京のボートレース平和島で開幕する。トリッキーな水面特徴を持つ当地は、大外6コースでも十分に上位争いが可能。平和島の緑の勝負服は高配当をもたらす波乱の使者だ。初日12Rドリーム戦の6号艇は、直前のSGモーターボート記念を制した毒島誠(29=群馬)。いま最も勢いがある男だけに、初日メーンでいきなりビッグ配当が飛び出しても不思議はない。

 史上12人目(13回目)の快挙に群馬の成長株が挑戦する。9月1日に終了したMB記念で、SG覇者の仲間入りを果たした毒島。新鋭チャンプに輝いてから3年7カ月で、ついにビッグタイトルを獲得した。過去に11人しか達成していないSG連覇を狙う毒島だが、全日本選手権は今回が初出場となる。現存する八つのSGの中で最も長い歴史を持ち、通称は「ダービー」。最高権威を誇るSG競走への参戦だけに「ずっと走りたいと目標にしていたレース。出られること自体が光栄」と敬意を払った。

 しかしただ出場するだけの立場ではない。ドリーム戦に6号艇で登場と、主役の一翼を担う存在だ。それも舞台は平和島。外枠が不利とは決して言い切れない水面だ。「僕もここの6コースは好き。展開を突けるように、しっかり作業していく」と瞳をキラリと光らせた。水面相性については「良かったり悪かったり…。引いたエンジン次第のところがある」とトーンダウンしたものの、好素性機ゲットなら問題ない。

 引き当てたのは2連対率40%の66号機。前操者の藤田竜弘が、伸び中心に上位級の動きを見せた好調エンジンだ。「3周目からは伸びなくなったが1~2周目は伸びていた」と手応えも悪くない。師匠・江口晃生(48=群馬)譲りの高い調整力を誇る毒島なら、その潜在能力を余すところなく引き出せるはずだ。

 前検スタート練習後は入念にペラ調整。自身初のSGドリーム戦と大外枠克服へ準備は着々と進んでいる。07年全日本選手権の高橋勲以来6年ぶりに関東から誕生したニューSGウイナーが、伝統の舞台も盛り上げてくれるに違いない。

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2013年10月15日のニュース