【新潟記念】ダコール万全 荒れ馬場坂路でビッシリ!4F53秒0

[ 2013年8月29日 06:00 ]

軽快な脚さばきを披露したダコール

 夏競馬の締めくくりとなる今週は全国で見どころ満載の3重賞。その追い切りが28日、美浦、栗東両トレセン、函館競馬場で行われた。新潟記念組では9度目の挑戦で重賞初勝利を狙うダコールが坂路単走でびっしり追われ好調をアピール、万全の態勢を整えた。

【新潟記念】

 ダコールの最終追いは坂路単走でビッシリ。上がり重点だったここ2走とは明らかに違った。前走時(4F54秒2~12秒6)が1F目15秒7でゆったり入ったのに対し、今回は14秒2。そこから12秒6―12秒4とトップスピードに入り、ラスト1F地点で荒れ馬場に脚をとられながらも、最後までしっかりした脚さばき。4F53秒0~13秒0の時計を確認した河嶋助手は納得の表情で切り出した。

 「しっかりと負荷をかけて。テンから少し折り合いすぎていたので行かせました。馬場にノメッて少しフワッとしたけど、そこからもう一度ハミをとっていきました。時計自体もいいし動きは良かったですよ」

 今回は七夕賞(5着)→小倉記念(4着)からの夏3戦目。中3週続きで疲れが気になるが「夏バテもないし、引き続き状態はいいです」と心配する様子はない。中竹師も「バネの利いた走り。前走ぐらいの状態にはある」と目を細めた。中間は近走と同じように大山ヒルズに短期放牧を挟んで調整。「精神面でリラックスさせられるので。帰ってきたらレースだなって馬も分かるでしょうしね」(河嶋助手)。帰厩してからの期間が短くても調整は順調に進んでいる。

 週末はまたも雨予報。キレが身上のタイプだけに、陣営を悩ませる材料には違いないが「含水率がどうかだね。小倉と同じ野芝だから馬場が硬い。少しの雨なら問題ないよ」とトレーナーは前を向いた。前走の小倉記念についても「(やや重)馬場というよりは、前残りで展開が向かなかった」と敗因を分析。ここ4戦は重賞で2、3、5、4着と惜敗が続くだけに「何とか重賞を獲らせてあげたい」。善戦マン返上に向け、闘志を燃やしている。

続きを表示

2013年8月29日のニュース