【鳴門・女子王座決定戦】金田、笑顔の新女王!10度目挑戦で獲った

[ 2013年8月12日 06:00 ]

「女子王座」初制覇の金田は両手を上げて喜びのポーズ

 「第27回女子王座決定戦」(優勝賞金1000万円)の優勝戦が11日、徳島・ボートレース鳴門で行われ、金田幸子(33=岡山)がカドからまくって優勝。今回が10度目の出場となる同大会で初めて予選を突破し、一気に波に乗って女王の座を射止めた。大会3度目の優勝戦1号艇から臨んだ平山智加(28=香川)は、またしても逃げ切れず3着。最多の4Vと連覇、そして最年長Vを狙った山川美由紀(46=香川)は4着に敗れた。

 胸のすく思いがするカドまくりだった。女子王座初Vを狙う平山の野望も、歴代女王たちもねじ伏せた。金田が10度目の挑戦にして初めて勝ち取った優出で、一気に初優勝にまで上り詰めた。「スタートだけに集中して行きました。初めて全速で行けた。左を見たら抜けた感じだったので“もしかしたら”と思った。まくって勝つのが一番うれしいですね」と満面の笑み。

 絆がもたらした栄冠でもあった。なかなか思うような仕上がりにならなかった。しゃく熱の太陽の下で、ペラ調整に試運転を繰り返した。そんな頑張りに手を差しのべたのが先輩や仲間の温かいアドバイスだった。「足的には手に負えないと思ったけど、寺田さんにアドバイスをもらって…。周りにも“やりたいようにやりな”って言われて、それだけを信じて行きました」。

 初Vを祝う水神祭では“チーム岡山”の全員で水面の中へ。その後、金田を中心としてシンクロの演技をするパフォーマンスを見せ、周りは大きな笑いに包まれた。岡山レディースの一体感を感じさせるシーンだった。

 これで女子賞金ランクは2位。12月に芦屋で開催される「賞金女王決定戦」出場に“当確”ランプをともし、来年のSG「総理杯」出場権もゲットした。「賞金女王があるんですね。忘れてました(笑い)。そこまでのプランはまだないし、家に帰ってからゆっくりと考えます」。

 愛くるしい笑顔が魅力の“新女王”が、今後の女子戦線を盛り上げていく。

 ◆金田 幸子(かなだ・ゆきこ)1979年(昭54)11月26日、岡山県生まれの33歳。00年4月登録の86期生で岡山支部所属。同期には吉田俊彦、萩原秀人、中野次郎らがいる。初優勝は07年6月の平和島オール女子戦で通算43優出10V。1メートル57、45キロ。血液型A。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月12日のニュース