【ラジオNIKKEI賞】インプロヴァイズ驚速!3頭併せブッちぎり

[ 2013年6月28日 06:00 ]

キネオメジャー(左)、サトノテイオウ(中)と併せ追い切るインプロヴァイズ

 夏の福島開幕を飾る3歳重賞「第62回ラジオNIKKEI賞」(30日)の木曜追いが27日、美浦で行われた。500万を強烈な末脚で制したインプロヴァイズが3頭併せで豪快に先着。昨年ファイナルフォームで同レースを制した堀厩舎&戸崎の強力タッグが“連覇”の手応えを感じ取っている。

【ラジオNIKKEI賞】

 何という迫力。インプロヴァイズの猛デモに、報道陣もため息だ。Wコースで前からサトノテイオウ(3歳500万)、キネオメジャー(2歳新馬)の順、2馬身ずつの等間隔でインプロは一番後ろを折り合って進んだ。内に進路を取った直線、瞬発力がサク裂。手綱を抑えたままで1F12秒6。中キネオに3馬身、外サトノに2馬身。無造作に豪快に突き放した。

 横のキネオの背で、迫力を目の当たりにした戸崎は「いいんじゃないですか」とニッコリ。橋本助手も「しまいを確かめる程度だったが、鋭い脚。動きは申し分ない」と目を細めた。

 昨秋未勝利戦以来の前走Vが、人馬の自信を植えつけた。初コンビで答えを出した戸崎は「強かった。特に直線の反応が凄い。折り合いが鍵と思っていたが、スタート直後から我慢も利き、いいリズムで走っていた」と称賛。ステッキを使うことなく3F33秒3。昨秋の東京スポーツ杯2歳S(3着)でコディーノ、レッドレイヴン相手に善戦しただけのことはある。やはり潜在能力は超A級だ。

 堀厩舎&戸崎といえば、前年優勝馬ファイナルフォームと同じコンビ。堀厩舎は07年ロックドゥカンブでもV。ラジオNIKKEI賞との相性は抜群だ。一方で課題も承知している。脚をタメられる東京から、先行有利の開幕週の福島へ。橋本助手は「脚質を考えると、コース替わりで立ち回りが難しくなるのは確か。その辺はジョッキーに任せたい」とバトンを委ねた。戸崎は「今回も折り合いが鍵だが、前走の走りがもう一度できれば。世話になっている堀厩舎ですし、連覇に挑めるのは僕だけ。うまくコンタクトを取りたい」と力強く結んだ。折り合い+初コース攻略。この2点さえクリアできれば、このコンビで昨年の再現はかなう。

続きを表示

2013年6月28日のニュース