真島が明かす戸崎の素顔 愛すべき“いじられっ子”だった

[ 2013年2月28日 06:00 ]

10年船橋記念では1着真島、2着戸崎のワンツー

 「普段はおちゃらけてる。先輩だけど、みんなにいじられるタイプ」。戸崎の素顔を、大井の後輩・真島大輔(29)はこう明かした。

 3歳上の戸崎とは誕生日(7月8日)も血液型(B型)も同じ。共に好き嫌いがはっきりして負けず嫌い。2人はウマが合った。調教方法やレースについて常に話し、騎乗論をめぐって本気でケンカした。互いに励まし合い、戸崎は08年から南関リーディング。真島も追うように順位を上げ、12年は自己最多、年間172勝で3位に入った。

 陰で努力する戸崎を見てきた。「競馬で落ち着いていて、レースのつくり方がうまい。それも、普段からレースをよく見て、馬の癖もしっかり調べているから。努力があるからこそで、学ぶことはたくさんあった」。戸崎の背中に刺激を受け続けた。

 大井の戸崎として最後の地元開催。21日のレース終了後、調整ルームで戸崎主催の宴会が開かれた。いじられキャラらしく、主役なのに最後は服の袖をちぎられ、スギちゃんならぬ“ワイルド圭太”に変身。仲間からの手荒い激励だった。「JRAでも上を目指し、またG1を勝ってほしい」。万感の思いを込め、真島も戸崎を送り出した。

 ≪27日の戸崎≫川崎競馬で5鞍に騎乗し2勝。地方騎手として最後の重賞エンプレス杯は2着。28日は地方騎手としてラストデー。6鞍騎乗予定で、11R終了後、セレモニーに臨む。

 ◆真島 大輔(ましま・だいすけ)1983年(昭58)佐賀県生まれの29歳。父は佐賀競馬の真島元徳師。大井所属で01年10月のデビューから地方通算936勝(27日終了現在)。昨年、南関東172勝でリーディングは自身最高の3位。重賞は10年桜花賞(ショウリダバンザイ)、12年マイルグランプリ(ピエールタイガー)など13勝。

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