【チューリップ賞】ローブティサージュ進化 須貝師驚く「120点」

[ 2013年2月28日 06:00 ]

坂路でローブティサージュ(右)は、ジャスタウェイと併せて追い切られ半馬身先着

 阪神では桜花賞TR「チューリップ賞」(3月2日)。追い切りが27日行われ、昨年の2歳女王ローブティサージュが、須貝尚介師(46)も驚く抜群の動きを見せた。

【チューリップ賞】

 2歳女王は明らかに進化していた。ローブティサージュは、3週続けて秋山を背に坂路へ。ジャスタウェイ(4歳オープン)との併せ馬。道中、しなやかなフットワークでラップを刻み、ラスト1Fを過ぎても秋山の手は動かない。びっしり追われる僚馬とは対照的に終始、楽な手応えで半馬身先着した。時計は4F56秒0~13秒3だが、モニターから伝わるスピード感は明らかにそれ以上。先週も同馬を3馬身置き去りにしており、動きの良さは際立っている。

 秋山は昨年秋との違いを示しつつ、仕上がりの良さを伝えた。「反応がいい。そこが去年と一番違うところ。本来、稽古で動く方ではないが、今は動けるようになっている。同じ休み明けでもファンタジーS(2着)時より動きがいい。ひと追いごとに良くなっている」

 動きを見届けた須貝師は「攻め馬で喜んでいたらアカンけど凄い。素晴らしい動き。併せた相手も決して悪くはないんだ。これは予定通りと言うより予定以上。仕上がりは120点と書いておいて」。極上のパフォーマンスに指揮官の口調も滑らかだ。さらに、こう続けた。

 「本当に、いい感じできている。骨っぽい相手もいるようだが2歳女王として恥ずかしくない競馬をしてくれたらいいね。ジョッキーも自信を持って乗ってくれるんじゃないかな」

 このトライアルで弾みをつけ、続く桜花賞、オークスへ。シナリオはもう出来上がっている。秋山は「まだ一緒に走ったことがない馬もいるし、他馬も成長しているだろう。挑戦者のつもりで、1戦ずつ結果を出していけるよう頑張りたい」。成長あり、感触あり、油断なし。クラシックへ、女王が力強く一歩を踏み出す。

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2013年2月28日のニュース