【阪急杯】ロードカナロア 軽々1番時計!曇りなし世界の脚

[ 2013年2月21日 06:00 ]

坂路で軽快な動きのロードカナロア(右)。阪急杯でも格の違いを見せつけそうだ

 阪神メーンの阪急杯(24日)を今年の始動戦に選んだ昨年の最優秀短距離馬ロードカナロアは20日の追い切りで坂路1番時計を軽々とマーク。ライバル勢に格の違いを見せつけた。

【阪急杯】

 馬場悪化を見越して“いの一番”の坂路入りだ。ロードカナロアは馬なりでこの日の1番時計タイとなった52秒7~13秒2をはじき出した。ダッシャーゴーゴー(6歳オープン)を相手にスタートからびっしり体を併せていく。残り1Fでダッシャーの鞍上の手が動きだしたが、カナロアは持ったまま。ゴールでは余力を残す形で4馬身先着と仕上がりの良さを見せつけた。

 「朝イチは狙っていましたよ。追っていれば(ラスト1F)12秒台は出てたけど馬場が緩くて滑りそうだった」と安田翔助手は馬なりにとどめた理由を説明。17日にはCWコースで中身の濃い調教を行っており、最終追い切りは感触を確かめるだけ。それでいてこの時計なのだから、まさに前走・香港スプリントで“世界制覇”した能力の違いだろう。

 岩田は「香港で勝ってから馬自体がパンパンになっている。馬が自信をもったんやろうね」と、まるで中間の調教にもまたがっているかのようなコメントだが「いや、乗ってないねん。見て聞いて知ってるだけ」と笑い飛ばした。そんなジョークが飛び出すのも常日頃から陣営とコンタクトをとって状態などを知り尽くしているからだ。

 前走の結果を受けて岩田の言葉も自然と熱を帯びる。

 「日本で走る時は負けられへん立場。距離の千四がどうのこうの…なんて思ってもいないし問題ないよ。だってそういうレベルの馬じゃないねん」

 抜群の動きを見せたスプリント王が13年始動戦へむけて万全の態勢を整えたようだ。

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2013年2月21日のニュース