【フェブラリーＳ】古豪８歳エスポワールシチー健在２着

　あと一歩。３年前の覇者エスポワールシチーが堂々の銀メダルだ。前半３Ｆ３４秒６のハイラップで飛ばすタイセイレジェンドの２番手を余力たっぷりに追走。残り１Ｆで一度は完全に先頭に躍り出た。しかし、ゴール寸前でグレープブランデーにかわされて２着。報道陣に囲まれた松岡は「勝ったと思った」と無念の表情。続けて「出来は良かったので自信を持って挑めた。乗り方も思い通り。やっぱり力がある。速いペースでもリズム良く行けた。ただ勝った馬の方が、最後はまだ余裕があった」とＧ１・７勝の愛馬を褒める一方、勝者の称賛も忘れなかった。

　９番人気の低評価を覆す快走。安達師も「あのペースでよく頑張った。８歳でも衰えてませんね。オーナーから、かしわ記念（５月６日、船橋）のオファーが来ると思うし、今年も頑張ってくれると思う」と健在ぶりに目を細めていた。なお、同馬は競走中に鼻出血を発症していたことがレース後に判明し、３月１７日まで出走できない。