【フェブラリーS】61秒8!!万哲仰天のガルボ砂適性

[ 2013年2月14日 06:00 ]

ガルボはダート適性を見せつける素晴らしい動き

 【G1ドキュメント=13日】日頃、美浦関係者の行いが良いからだろう。未明からの雨は馬場開場の午前7時にぴたりとやんだ。フェブラリーS組でただ1頭、水曜追いのガルボが馬場入りした9時40分すぎには、暖かい春の太陽が降り注いだ。

 ダート初挑戦を考慮し、普段のポリトラックではなく、D(ダート)コースへ。はるか前を走る僚馬2頭を4角過ぎ、内から軽く抜き去った。スーパーボルト(4歳500万)は早々と脱落。最後まで食らいついたコスモメルハバ(4歳1000万)を楽々1馬身突き放してゴール。小田は手にしていたストップウオッチを見て驚いた。

 「(5F)61秒台!?」

 61秒8~1F11秒4。極上の切れ。雨で時計が出る馬場を考えても速い。

 「好時計?そうだね。無理に飛ばしたわけではなく、全くの馬なり。動きだけ見てもダート適性は十分にあると思う」。清水英師は「当然」といった表情で切り出した。

 フェブラリーS挑戦は東京新聞杯(8着)前から温めていたプラン。指揮官は「夏場で体調ひと息だった2年前のキーンランドC(11着)の時、札幌ダートで好時計を出した。装蹄師に相談したら、爪の形からもダートはOKと言ってくれた。冬場は体調がいい馬。好調の時にG1に挑戦したかった。1%でも望みがあるのなら夢を追いたい」。悲願のG1制覇へ、思いを語った。

 15日、関東地方の天気は再び下り坂。府中市には雪予報も出ている。「スタート地点の芝がプラスに働くのは当然頭にあった。これがスタート地点がダートの中山1800メートルだったら絶対使わなかった。雪でも降って、軽いダートになれば」。急転する天候と馬場状態。冬将軍ガルボの挑戦から、小田は目が離せなくなった。

続きを表示

2013年2月14日のニュース