【淀短距離S】叩き上げヒロイン・アイラブリリが押し切りV

[ 2013年1月15日 06:00 ]

ゴール前の接戦を制したアイラブリリ(左)

 14日の京都メーン11R・淀短距離Sはアイラブリリが2番手から押し切って初のオープンV。10年北海道サマーセールの取引額わずか250万円の叩き上げヒロインが勝負強さを見せた。

【レース結果】

 ゴール直前、道中2番手追走のアイラブリリが先に抜け出し、内からメイショウデイム、外からサドンストームとアースソニックが迫る。ぎりぎり鼻差踏ん張って勝者はアイラブリリ。幸はホッと胸をなで下ろした。

 「手応えがありすぎて、自分が我慢できずに早めに抜け出したことで馬がソラを使った。それで内外から来られて…。危なかった」

 直線の手応え通りなら「もっと差をつけていた」というが、結果的に薄氷を踏む勝利となり反省しきり。差されていれば早仕掛けが敗因となったわけで鼻、首、鼻の接戦をモノにできたのは幸運。

 「53キロで前に1頭置いてのマイペース先行。流れも良かった。馬場も気にしてなかったですよ」

 全てがかみ合ったことで、リリと幸に勝負の女神がほほ笑んだ。ただ、この馬も力をつけている。福島師は鞍上の反省を「勝てばいいんだから」と豪快に笑い飛ばすと、次に1分10秒2の勝ち時計に言及した。

 「この時計で頑張れたのが力をつけた証拠。もともと軽い馬場で先行して結果を出してきた馬だからね。内の馬場が比較的いいところを通ったとはいえ、よく走ってくれた」

 もともと夏の小倉デビュー。酷暑と厳寒の小倉で軽快に先行する姿が印象に残る4歳牝馬が、この2戦は淀の準オープン、オープンの晴れ舞台で連勝。暑さにも寒さにも負けず、ひた向きに走ることで地力をつけ、ぎりぎりの接戦で勝ちを拾う勝負強さも得た。

 「次はシルクロードS(27日、京都)かな」

 さあステージは重賞へ。この勢いなら一気にタイトルゲットも十分だ。

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2013年1月15日のニュース