【京成杯】西園軍団の“異端児”　長距離のマエストロ

短距離がお家芸の西園厩舎では異色の存在マイネルマエストロ

　先週のシンザン記念を逃げ切ったエーシントップ。昨年のマイルＣＳを勝ったサダムパテック。西園厩舎といえば短距離馬。そして坂路で抜群に動く馬が多い。

　だが、この馬は少し違う。京成杯で３連勝を狙うマイネルマエストロだ。どのあたりが違うのか、甲斐助手が説明した。「ウチの長距離砲だね。キャンターが大きく、いかにも距離が持ちそう。引っ掛かることもない」

　父が中長距離向きのブライアンズタイム。デビュー３戦、全て２０００メートルを使ってきた。初戦は出遅れて５着も、その後２連勝。前走・エリカ賞もスローに落とし、楽々と逃げ切った。

　４日の１週前追い切りは坂路で４Ｆ５７秒０～１４秒８と平凡。だが、同助手は意に介していない。「とにかく坂路では動かない。今回も時計は気にしていない。いい意味で状態に変化はない」。西園厩舎の異端児が初重賞を手にするか。