【京成杯】フラムドグロワール 初重賞で藤沢和厩舎3本目の矢に

[ 2013年1月8日 06:00 ]

京成杯を制して皐月賞候補に名乗りをあげたいフラムドグロワール

 今週の中央競馬は3日間開催、東西3重賞の豪華版。14日に行われる3歳重賞「第53回京成杯」には素質馬が集結。中でも藤沢和雄厩舎が送り込むフラムドグロワールに注目だ。距離延長を味方に賞金加算を狙い、朝日杯FS4着後は年明け早々のここ目標にスタンバイ。同厩舎のコディーノ、レッドレイヴンはクラシック有力候補。2頭に引けを取らない素質馬が皐月賞と同じ舞台で重賞初制覇を目指す。

【京成杯】

 譲れない新年初戦。フラムドグロワールには距離克服&賞金加算という2つの命題がある。藤沢和師がG1の壁にはね返された朝日杯FS(4着)を振り返った。

 「決して悪い内容ではなかった。上手に流れに乗れていたし、強敵相手に頑張っている。ただ、もう少し距離があった方がいい」

 早々の始動には理由がある。クラシック戦線前に2000メートルを経験させたい。ただ、3月の弥生賞まで待った場合、皐月賞の優先出走権(3着以内)を獲れなかった時、後々の日程がタイトになる。現在の本賞金(1150万円)を勘案し、暮れも休まず、次走を京成杯に絞った。

 「関東で早めに2000メートルを経験させようと思ったら京成杯しかない。西にはラジオNIKKEI杯2歳Sや若駒S(19日)はあるが輸送がある。それなら、皐月賞と同じ舞台のここがいい。東京1800メートル(いちょうS)を勝っているから距離は問題ない」

 父ダイワメジャーより、00年オークス馬の母シルクプリマドンナが色濃く出た走り。距離が延びれば延びるほどいいと指揮官はみている。「父のスピードや切れより、(母方の)しぶとさやスタミナを強く感じさせる馬。それにレースも上手。芙蓉S(2着)の時はたまたま出遅れて追い込んだが、いちょうSは正攻法で強い競馬。距離が延びた方がレースはしやすい」。ゆったり流れる2000メートルなら、非凡なセンスがさらに生きる。

 明け3歳馬が元気な藤沢和軍団。朝日杯FS2着の大将格コディーノ(本賞金4900万円)は既に3冠出走権を確保。東京スポーツ杯2歳S2着のレッドレイヴン(同1550万円)も着実に賞金を加算している。ここにフラムドグロワールが加われば、心強い「3本の矢」が完成だ。中山金杯優勝で波に乗る横山典ともコンビ復活。クラシック切符をがっちりつかむ。

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2013年1月8日のニュース