【菊花賞】フェデラルホール 好成績2番枠に陣営ニッコリ

[ 2012年10月19日 06:00 ]

好成績を残している2番枠に入った関東期待の上がり馬フェデラルホール

 牡馬クラシック最終戦「第73回菊花賞」(21日、京都)の枠順が18日、確定した。関東期待の上がり馬フェデラルホールは、好結果を残している2番枠をゲット。管理する中川公成師(50)、騎乗する吉田隼人騎手(28)共に、初のG1制覇へ期待が高まる。一方、ダービー馬ディープブリランテは直前回避。繰り上がり出走となったフジマサエンペラーが強運を生かして大駆けを狙う。同レースは19日、ウインズ新橋、後楽園で午後2時から7時まで金曜発売を行う。

【菊花賞】

 3連勝中、関東最大の惑星と言っていいフェデラルホールは2番枠と決まった。菊花賞が最大18頭立てとなった87年以降で、3勝2着2回と好成績を挙げているラッキーナンバー。「外過ぎる枠は厳しい。内の、できるだけいい枠が欲しい」と話していた吉田隼にとって願い通りの枠。管理する中川師も「ここならロスのない競馬ができる。以前に出遅れたことがあるので、後入れの偶数枠もいい」と笑顔を見せた。

 フェデラルは皐月賞の翌週に福島で未勝利を勝ち上がり、そこから500万→1000万と連勝。トントン拍子で出世し、菊の舞台に駒を進めてきた。九十九里特別(中山)1着からの臨戦は、04年Vのデルタブルースと同じ。09年Vスリーロールスも1000万クラスの野分特別(阪神)を勝っての参戦だった。ひと夏を越し、3歳馬が著しく成長する季節。春に実績がなくても、勢いだけで通用するのも、また菊花賞だ。

 コンビを組む吉田隼は「未勝利の時から大きいレースを狙える馬だと思っていた」と振り返った上で「乗りやすくて折り合いの心配がない。春より体がしっかりして、調教の動きも最近の中では一番いい。馬は心配ないので、僕自身が悔いのないようしっかり乗りたい」と意気込む。09年にはフォゲッタブルで初挑戦し鼻差2着。10年には2番人気トウカイメロディで6着に敗れた。苦い思い出のある舞台で雪辱を期す。

 中川師は「幼い体つきが大人になり、筋肉にいい凹凸がついた」と成長を評価する。過去にも86年メジロデュレン、90年メジロマックイーン、02年ヒシミラクル、08年オウケンブルースリなど、皐月賞、ダービーに出走していなかった馬がラスト1冠をもぎ取ったケースは多い。絶好枠という運も味方につけ、勢いそのままに決戦の舞台へと乗り込む。

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2012年10月19日のニュース