【菊花賞】スカイディグニティ“雪辱戦”へ成長見せる

[ 2012年10月17日 06:00 ]

調教を終え、厩舎に戻るスカイディグニティ

 もう2着はいらない。ヴィルシーナで牝馬3冠全て2着と涙をのんだ友道厩舎が、スカイディグニティで“雪辱戦”に臨む。

 友道師が陣取る坂路の調教師室は他にディープブリランテの矢作師、ゴールドシップの須貝師、そして菊V経験のある橋口師、音無師が使用しており、さながら“菊花賞部屋”の様相。師は控えめな口ぶりながらも「デビュー前から(距離の)長いところがいいと思っていた。スタミナがあるし、折り合いも問題ない」と期待を口にした。

 前走・セントライト記念で14番人気ながら2着と好走し、出走権を獲得。師は「前走は時計勝負に不安があったが、しっかり対応してくれた。太めだった前々走を使って凄く良くなった」と、秋を迎えての成長に目を細める。

 デビュー戦から長めの距離を選んで使われながら、なかなか勝ち上がれなかった。確勝を期してダートを使うことも考えたが、デビューから手綱を取っていた小牧のひと言が師を思いとどまらせた。「この馬は走るから芝で行きましょう」。その言葉通りに5戦目の芝2400メートルで未勝利を脱出すると、続く芝2600メートルの500万も連勝した。

 師は「未勝利の距離では、この馬には足りなかったのかも」と振り返る。3000メートルは全馬にとって未知の距離だが、この馬に限っては、距離に泣くことはない。スタミナ比べになればなるほど、その持ち味が生きてくる。

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2012年10月17日のニュース