【菊花賞】ラニカイツヨシ低評価に陣営「もっとやれる」

[ 2012年10月17日 06:00 ]

調教に向かうラニカイツヨシ

 【G1ドキュメント=16日】上位勢安泰ムードの菊。上岡のテンションは上がらない。ユウキソルジャー・秋山の囲み取材に何となく参加。最後の彼の言葉に、はっと気付かされた。「競馬だからね。何が起こるか分かりません」

 その通りだ。希望を捨てずに穴馬を探してみよう。ならば、最も印の薄い馬のところへ行ってやれ。向かった先は山内厩舎。洗い場にラニカイツヨシ担当・宮本助手の姿があった。「けさ(16日)は坂路1本。いい感じだった」。意外に?いい反応。少し突っ込んでみるか。

 前走セントライト記念の5着は「仕方ない」と回顧した。「中山で外枠。終始、外を回らされた。それでもいつも通りの競馬ができた。末脚が通用することは分かったし、前哨戦としては、いい競馬だった」。上がり3F34秒2はメンバー中2位タイ。1枠2番から効率良く進んだ2着スカイディグニティと3F同タイム。それにしては前評判に差があり過ぎる。

 さらに上積みも十分にあると言うではないか。「連勝後で楽をさせ、前走は予想以上に太めが残った(10キロ増)。1回叩いて良くなっている。京都の方が競馬もしやすい」

 これは不気味、そして楽しみ。印がほとんど付いていない新聞を見ながら、宮本助手が首をひねった。「もっとやれると思う。これまでラストに伸びなかったことがないので」。これは掘り出し物。穴馬探しを諦めないで良かったと、心の中でガッツポーズした上岡だった。

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2012年10月17日のニュース