【北九州記念】エンデバー強烈末脚!重賞初制覇

[ 2012年8月20日 06:00 ]

<北九州記念>鮮やかに差し切ったスギノエンデバー

 小倉競馬場で行われた「第47回北九州記念」は1600万から格上挑戦した8番人気スギノエンデバーが鮮やかな差し切りで重賞初制覇を飾った。

 ハンデ戦らしく直線は横一線の追い比べ。突き抜けたのはスギノエンデバーだ。鞍上はこの日3Rで通算300勝を達成したばかりの北村友。今年の重賞初勝利に加え、昨年のトウカイミステリーに続くこのレース連覇と二重三重の歓喜に包まれた。

 「いい脚でしたね。気持ちよかったです」

 実は週はじめに依頼を受けた、代打騎乗だった。またがったのはこの日が初めて。返し馬は「具合は良さそう」との感触だった。過去のレースと同様、末を生かすスタイルで臨み差し馬向きの流れになる後押しもあった。4角では「内の馬は捉えられるだろう」と勝利を予感していた。そこからの伸び脚は強烈。北村友は驚きまじりに振り返った。

 「思っていた以上の脚。追い出した時に見せた一瞬の脚は凄かった。具合の良さが出たレースだったと思います」

 すでに重賞での上位争いもあった実績馬。今夏に1000万条件に降級してから3戦目の前走を勝利して再び勢いに乗ってきたようだ。この日は流れが向いたこともあるが、微妙な仕掛けのタイミングを逃さなかった。研究熱心な北村友は「もっともっと努力して頑張ります」とさらなる精進を誓った。

 浅見師は「うまく乗ってくれた。馬の出来も良かったし、最高でした」としてやったりの表情だ。次走は未定ながらサマースプリントシリーズ最終戦セントウルS(9月9日、阪神)で上位ならシリーズ制覇の可能性を残す。次の出番に備えてまた、末の切れ味を磨いていく。

 ◆スギノエンデバー 父サクラバクシンオー 母シャイニングピアス(母の父ブライアンズタイム)牡4歳 栗東・浅見厩舎所属 馬主・杉山美惠氏 生産者・北海道新ひだか町明治牧場 戦績24戦4勝 総獲得賞金1億3833万6000円。

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2012年8月20日のニュース