さあ開幕!函館、攻略の鍵は…古川騎手&橋田厩舎

[ 2012年6月5日 06:00 ]

10年に大幅リニューアルされた函館競馬場スタンド

 春のG1戦線も一段落し、今週から函館競馬が開幕する。夏シーズンの馬券ライフを満喫するために、函館競馬の傾向を徹底解剖した。騎手、調教師、コース、条件など多角的に分析(データは07年以降、09年は開催なし)。6週続く函館開催“攻略”の鍵を探った。

 過去5年の函館の騎手勝利数は藤田、横山典、安藤のベテラン勢が上位を独占。それぞれ連対率3割超え、複勝率4割超えの高いアベレージを叩き出している。だが、馬券的な妙味を考えると手を出しにくい。人気馬への騎乗が多く、複勝回収率は3騎手とも100%を切る。もうけ第一に考えると、あの男が急浮上した。

 7位にランクインした古川吉洋(34)だ。函館での勝率、複勝率は上位勢の中で低い方だが、単勝、複勝回収率は共に100%超えの黒字収支を計上。馬券に絡む確率は低いが、外れても追いかけ続ければ、いずれもうかる。特に人気薄での激走が目立ち、9番人気以下で5勝をマーク。08年の3歳未勝利では単勝159・1倍の10番人気メイショウタメトモでV。11頭立ての少頭数にもかかわらず馬単36万馬券を演出した。

 今年は12勝を挙げているが先週日曜の阪神では2勝の固め打ち。最終12Rを勝ち、大得意の北海道開催に向けて自ら勢いをつけた。開幕週から大暴れの予感が漂う。

 6位の藤岡佑介(26)も“買える騎手”だ。単勝、複勝回収率は共に100%超え。、08年函館記念(トーセンキャプテン)、10年函館スプリントS(ワンカラット)と重賞も2勝。大舞台でも頼りになる。

 厩舎別では伊藤圭三厩舎がトップの19勝。調教師が北海道出身ということもあり、毎年存在感を発揮している。調教師の兄・佳幸氏はグランド牧場(新ひだか町)の場長とコネクションは強固だ。

 馬券的には3位の橋田満厩舎に注目。単勝回収率は驚異の194%を叩き出し、単穴狙いに有効だ。特に安藤が騎乗した場合は【8・6・6・15】。2回に1回以上馬券に絡んでおり、このコンビなら文句なしに買いと言える。

続きを表示

この記事のフォト

2012年6月5日のニュース