【大井・東京ダービー】プーラヴィーダ魅力的

[ 2012年6月5日 06:00 ]

中央からTCKに移籍したプーラヴィーダ

 南関東3冠ロード2戦目のクラシック「第58回東京ダービー」が6日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。大混戦模様の大一番で大井に初登場するのがJRAからの転入馬プーラヴィーダ。ダートで2勝、G2兵庫CS3着の実績。鞍上は南関期間限定騎乗中の名手・吉原寛人(28)。魅力たっぷりな1頭だ。

 まだ薄暗い午前4時半、眼光鋭い栗毛の好馬体が大井の本馬場に姿を現す。プーラヴィーダだ。昨夏に中央・新潟でデビューし芝では5戦未勝利。ダート1800メートルに替わった11月から2連勝で2歳戦を終えた。今年は5月の兵庫CSでオースミイチバン、タイセイシュバリエの3着。先着2騎は3日の中央重賞ユニコーンSでも2、3着。こちらは東京ダービーを狙ってTCKに移籍した。

 厩舎開業から1年8カ月、新進気鋭の森下淳平師(32)は「環境に慣れるのが早かったし、転入してから緩めることなくプラン通りに調整できた。体が柔らかくバランスがいい。力まずゆったりしているし、ダイナミックでスケールも大きい」と同馬のセールスポイントを冷静に話した。

 1日の最終追い切りは羽田盃3着同着の僚馬プレティオラスの外にピタッとつけ、5F63秒8~50秒0~37秒2(強め)で併入。手綱を取った吉原は「ビュッと伸びるタイプではないけど抜かせない感じ。背中は肉感があってしっかりしているし、この時期としては完成度も高いと思う」と好感触を口にした。さらに、騎乗できることへの感謝と「金沢にはないので(99~04年は日本海ダービー実施)。やっぱり競馬をやる者なら誰でも…」とダービーへの思いを語った。

 父フィガロは07年に東京ダービー馬アンパサンドを送り出しており、オーナーも同じ伊達泰明氏。共に出走するプレティオラスも同じ父馬、馬主だ。「ありがたいとしか言いようがないです。生意気なようですがクラシックはずっと意識しているレース。そうそうあるものではないチャンスを生かしたい」と2頭出しの森下師。プーラヴィーダはスペイン語で「最高だ」を意味する。最高の舞台で最高の結果を出せるか、注目だ。

続きを表示

2012年6月5日のニュース