【東京新馬戦】弾丸マグナム 6・3デビュー

[ 2012年5月29日 06:00 ]

ステイゴールド産駒で活躍が期待されるゴールドマグナム

 早くも次なるダービーへの戦いが始まる。JRAは今年から夏競馬開幕を2週早め、今週の東京、阪神で新馬戦をスタート。2~10日に4鞍組まれた東京新馬戦でデビュー予定の“即戦力”にスポットを当てた。3日の芝1600メートルでデビュー予定のゴールドマグナム(牡=斎藤)は2世代続けてクラシック馬を出しているステイゴールド産駒。好仕上がりでデビューVの期待が膨らむ。

 例年なら函館、福島で始まる東日本の新馬戦が今年は東京で開幕。伸び伸びと走れる広い馬場を求め、即戦力がスタンバイしている。6月3日の芝1600メートル戦でデビューするゴールドマグナムは順調な仕上がりで、初戦に照準を定めている。

 昨年の3冠馬オルフェーヴル、今年の皐月賞馬ゴールドシップと同じ父ステイゴールド。祖母ニシノファイナルは92年桜花賞馬ニシノフラワーの半妹。430キロ台のバネのある好馬体で陣営の期待は大きい。斎藤師は「昨年から乗り始め、昨年の1歳12月の時点でもう競馬に使えるくらい順調に来た。いかにもステイゴールド産駒という感じ。いい意味でやんちゃで元気がある」と目を細める。

 23日の1週前追いはWコースで5F68秒7~1F13秒1。パートナーのシアンナ(3歳未出走)を7馬身追いかけ、半馬身差まで迫った。師も「馬場(不良)を考えれば時計的にも動いた」と合格点を与える。

 同じ父を持つゴールドシップの主戦・内田が実戦で騎乗予定。指揮官は「ストライドが大きく、走る手応えを感じる。折り合えれば爆発しそうなイメージ。初戦も含めて、うまく成長させたい」と期待を懸けた。

 <同厩舎で牝馬も>マグナムと同じ斎藤厩舎のマイネチリペッパー(牝、父ネオユニヴァース)も、同じ3日の東京芝1600メートルでデビュー予定。母レッドチリペッパーは重賞2勝(富士S、中山牝馬S)と活躍した。先週23日に坂路で4F51秒1を楽々とマーク。斎藤師は「これだけ出ていれば、もう速い時計は必要ない。牧場での仕上がりも良かったし気が良くて初戦向き」と評価している。

続きを表示

2012年5月29日のニュース