【ヴィクトリアＭ】エンゼル“うまさ”も武器！

＜ヴィクトリアＭ＞手応え上々のグランプリエンゼル

　１０年オパールＳを最後に勝ち星のないグランプリエンゼルだが、陣営は上々の手応えをつかんでいる。柿崎助手は力強くこう語った。「牝馬重賞を使ってきている馬ばかり。その中でＧ１の高松宮記念から、というのはいいんじゃないかな。強い牡馬とやっているし、６歳のベテランになってうまさも兼ね備えてきている」

　その高松宮記念は直線でジワジワ伸びて６着と見せ場をつくった。牝馬では勝ったカレンチャンに次ぐ着順だ。引退させるプランもあったが、この走りを見ての協議の結果、１年間の現役続行が決定した。「昨年の秋からカイバ食いが安定してきた」と同助手は好走の要因を挙げた。

　「どんな相手でも上位と差のない競馬をしている。東京のマイルはＮＨＫマイルＣが３着で、昨年のここが４着。パンパンの良馬場をいい時計で走っているんですよ」。以前の「時計が掛かる馬場」「雨巧者」というイメージから、全天候型、オールラウンダーへと成長しつつある。

　気温の上昇とともに上向くタイプで「この年でも元気いっぱい」と同助手。最後までコメントは前向きだった。