【ドバイWC】ファルコン10着 トランは最下位

[ 2012年4月2日 06:00 ]

<ドバイWC>トランセンド(右から4頭目))は13着に敗れた。右は優勝したモンテロッソ

 連覇はならなかった。31日、メイダン競馬場でドバイ国際諸競走が行われた。メーンのドバイワールドCには昨年2着のトランセンドを含む日本馬3頭が出走したが、エイシンフラッシュの6着が最高。勝ったのは地元UAEのモンテロッソだった。

 これがアウェーの洗礼か。先手を期待されたスマートファルコンがスタート直後に滑ってつまずき、道中は何と最後方だ。直線では外から脚を伸ばしたが10着。「自分の型ではないので、あれではリズム良く走れない。まくれるペースにもならなかった。悔しい」と武豊は唇をかんだ。英国ブックメーカーでも2番人気に支持されたが、消化不良の結果に「自分の型で負ければ同じ着順でもスッキリする。これでは複雑」と語った。

 エイシンフラッシュもスタートで後手。直線ではインからジリジリと脚を伸ばしたが6着止まり。「ゲートの中でチャカついてしまった」とルメール。ただ、陣営は前を向いた。レースから一夜明けた1日、藤原英師はエイシンフラッシュの凱旋門賞(10月7日、仏ロンシャン)参戦と、来年のドバイWCでのリベンジを発表した。「次走は宝塚記念。秋は凱旋門賞が目標で、来年また呼んでくれればドバイに挑戦したい」とプランを語った。

 トランセンドはハナこそ奪ったが、昨年の2着馬とあって周囲のマークも厳しかった。3コーナーで早々と後退して最下位の13着。「道中一度もハミを取らなかった。期待の大きい馬なのに、あまりにもふがいなかった」と藤田。安田師は「とてつもなく速いペースになり、耐えられなかった」と大敗にガク然とした。トランセンドは帰国後、鳥取・大山ヒルズに放牧に出され、秋に備える。

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2012年4月2日のニュース