【ダービー卿CT】安田へ一気上ガルボ!重賞3勝目

[ 2012年4月2日 06:00 ]

<ダービー卿CT>レースを制したガルボ

 マイル巧者が集まった中山の「第44回ダービー卿CT」は3番人気ガルボが、トップハンデ57・5キロを克服して重賞3勝目。春のマイル王決定戦・安田記念(6月3日、東京)の主役に躍り出た。

 トップハンデ57・5キロも何のその。ガルボの強さは本物だった。中団の密集でじっと耐え、4コーナーで手際良く外に出すと剛脚爆発。背後にいたオセアニアボス、ネオサクセスの猛追を振り切り、真っ先にゴールに飛び込んだ。2月の東京新聞杯に続く、重賞3勝目は快勝だった。

 石橋脩は笑顔で報道陣の輪に飛び込んだ。「トップハンデがどうかと思ったが馬が頑張ってくれた。前走(阪急杯5着)は内枠でうまく乗れず、反省も多かった。思ったより後ろの位置取りになったが、外に出すことだけを考えていた。うまく仕上げてくれた厩舎スタッフの方のお陰です」

 清水英師にとっても会心の1勝だ。「良かったよ、中山に使って…。馬も強かった」。先週の高松宮記念にもエントリーしたが、大目標のGI安田記念を使うにはデメリットが多いと回避。ハンデを背負うのは覚悟の上でダービー卿CTに切り替えた。名より実を取った。師は「トップハンデ?力をつけたね。鍛えてきたことが実になり、大人になった。道中は少し窮屈なところにいたが(石橋)脩も4コーナーの切れ目でうまく外に出した」と人馬を称えた。

 賞金不足に泣いたのも今や昔話。これで安田記念に堂々と行ける。「結構使ってきたし直行になると思う。一度放牧に出して備えます」。久々に太陽が戻った日曜の中山で、指揮官ははっきり頂点を見据えていた。

 ◆ガルボ 父マンハッタンカフェ 母ヤマトダマシイ(母の父ジェネラス) 牡5歳 美浦・清水英厩舎所属 馬主・石川一義氏 生産者・北海道様似町高村伸一氏 戦績24戦4勝 総獲得賞金2億896万3000円。

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2012年4月2日のニュース