【女子王座決定戦】智加、得意水面でリベンジだ!

[ 2012年2月28日 06:00 ]

<女子王座決定戦>会場入りし笑顔を見せる平山智加

 G1「第25回女子王座決定戦」(優勝賞金1000万円)は28日、ボートレース多摩川で開幕する。昨年優勝戦1号艇から2着に敗れG1初制覇のチャンスを逃した平山智加(26=香川)が、得意水面でリベンジに燃える。

 「優勝」のイメージを膨らませながらギアケースを入念に点検すると、平山は力強くこう語った。

 「いろいろな人と足併せしたが悪くはなさそう。ここで優勝した年末の足に近づけたい」

 平山は当地最近3節中2Vの結果を出している。「たまたまではないですよ。ここはモーターがちゃんと仕上がるし、乗りにくいと感じたこともない」ときっぱり。10年5月のオール女子戦を制覇。昨年9月の唐津で右腕のじん帯損傷し、約2カ月の負傷欠場からリズムを崩していたが、復帰5場所目となる昨年12月の当地女子リーグ戦で優勝。ケガから完全復活を果たした水面でもある。

 昨年の同大会は1号艇で優出も、田口のまくり差しを許し2着。G1初制覇のチャンスを逃した。「昨年は自然体をモットーに臨んだが、意味をはき違えていたのかも。悪い意味で言うと準備不足だったり、集中できていなかったりで、ここ一番でスタートが遅れたり、思い切って握ることも少なくなっていた」。気合の空回りを恐れ過ぎた結果、自然体という言葉で逃げていた自分を反省。「意識を変えたい」と昨年とは一転、積極性をアピールしている。

 明確な目標もできた。鈴木幸夫-弓子(引退)、山崎智也-横西奏恵に続く夫婦そろってSG出場。夫の福田雅一は昨年12月の四国地区選手権制覇でひと足先に総理杯(3月15~20日、戸田)の権利を獲得し、後は平山の今大会優勝を待つばかり。初日は7、11Rでいきなり外枠デーとなったが「いつかは巡ってくる枠なので頑張るしかない」と平山は腹をくくって勝負に挑む。

 ◆平山 智加(ひらやま・ちか)1985年(昭60)7月13日、香川県生まれの26歳。香川支部所属。06年3月登録の98期生で同期は鶴本崇文、松田祐季、西村拓也ら。通算成績は勝率6・27、2連対率44・73%、初優勝は08年5月の丸亀一般戦で通算8V。1メートル56、45キロ、血液型O。

 ▽11年女子王座優勝戦(三国)1号艇の平山がインからコンマ15のトップSで先マイを果たす。だが、3コースの田口がまくり差してバック先行。こん身の2M差しで迫る平山を、田口が2周ホームで抑え込むと、そのまま押し切って女子王座初Vを成し遂げた。

 ▽多摩川女子リーグ優勝戦(11年12月31日)3コースからまくりに行った中谷にイン堀之内が飛び付く。アウト勢には絶好の展開。4カドの佐々木と5コースの平山が共にまくり差すが、回りシロが広かった平山が突き抜ける。これで当地は2優出2V。

 ▽多摩川オール女子優勝戦(10年5月11日)ダッシュ勢から魚谷香織と平田がS攻勢を仕掛け、2コースの山川もツケマイを放つ。インの平山にとって決して楽な展開ではなかったが、外の攻めをしっかりと受け止めて先マイ。逃げ切りで当地初Vを飾った。

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