【クイーンC】注目のヴィルシーナ 頭角現すか 

[ 2012年2月8日 06:00 ]

<クイーンC>注目が高まるヴィルシーナ

 東京土曜メーン・クイーンCに出走するヴィルシーナは、昨夏札幌でデビュー勝ちし暮れのエリカ賞で牡馬相手に2勝目。馬主が元プロ野球選手“ハマの大魔神”佐々木主浩氏とあって、注目度は高まるばかり。杉村助手もその素質にほれ込んでいる。

 「走るだろうなって思っていたよ。牝馬だから見た目はそれほど目立たないけど、乗ったらバネのある走り。能力が高いね」

 前走もまだ余力を残しての勝ちっぷり。道中2番手から4角を回るときに鞍上の手が動いたがエンジンがかかってからの末脚は切れて危なげなく差し切った。「まだ直線しか本気で走ってない」と杉村助手は振り返りつつ、ズブさが目につく現状も「これからはそれがいい方向に出ると思う」と言う。反応が良過ぎてしまいが甘くなるよりも「競馬はしやすいはず」と操縦性の良さを評価した。

 中間の気配もすこぶるいい。前走後は放牧を経て年明けに帰厩。1カ月ほど厩舎で乗り込み、じっくりと調整した。「栗東の環境に慣らしたことでカイバをきちんと食べている」と杉村助手は話し、馬体重を必要以上に心配することなく、しっかり負荷をかけて調整できている。東京への遠征にも「輸送自体は大丈夫」と不安を見せていない。

 ここで結果を残し、牝馬クラシック戦線で頭角を現すか。陣営は大きな期待を持って臨む。

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2012年2月8日のニュース