【KEIRINグランプリ】武田、念願の自力!

[ 2011年12月30日 06:00 ]

朝の練習を終えた武田は少し離れた所からじっと自転車を見る

 武田がGP初制覇へ。今年の賞金王も懸けた1億円の一発勝負「KEIRINグランプリ2011」に出場するベストナインは29日、公開練習などで最後の調整に努めた。

 ラストの大一番で、武田が一気に頂点に立つ。昨年に続き今年もG1はいまだ無冠。それでも、実戦で見せた強さは群を抜いた。春先から東西王座戦(2月)、共同通信社杯・春(4月)とG2で2Vなどビッグ戦線で安定した成績を残し、賞金獲得額4位で権利を獲得。3年連続4回目の出場を決めた。「G1が獲れなくてもこうして(GPに)乗れている。自分としてはうれしいことです」と素直に喜びを明かす。

 ただ、今年は少し状況が違う。過去2回は平原康多が前にいて、自力を封印。結果は一昨年が2着、昨年が6着。勝負は時の運だとしても、自力が持ち味の武田にとっては多少なりとも悔いが残ったのは確かだろう。「今年は自分で勝負できるので楽しみ。自分の脚力を出したい」と目を輝かせる。自力での好調さは初日からまくりで3連勝を決め、ファイナルで長塚を優勝に導いた前回のG1・小倉競輪祭で実証済み。おまけに長塚との同県連係が最後に実現したことも大きな追い風になる。「どんなスタイルでも優勝を目指す。何が何でもという気持ちで走りたい」。水を得た魚のように、持てる力を全て出し切って栄冠を勝ち獲る。

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2011年12月30日のニュース