【京都金杯】ラクリマ新年の誓い…脱“善戦マン”

[ 2011年12月28日 06:00 ]

<京都金杯>強敵と好勝負を繰り広げてきたマイネルラクリマ

 年明けの中央競馬は例年通りに1月5日の東西金杯で幕を開ける。「第50回スポニチ賞京都金杯」では、マイル路線での飛躍を期す明け4歳馬が注目だ。関東からは重賞2着2回のマイネルラクリマが遠征。強敵相手にもまれた秋の経験を武器に、悲願の重賞初Vを狙う。

 有馬記念が終わっても、競馬はすぐにやってくる。全休日明けの美浦トレセン。さすがに普段に比べれば静かな空気が流れていたが、1月5日の東西金杯に出走予定馬がいる陣営は調整に余念がない。スポニチ賞京都金杯にマイネルラクリマを予定している上原厩舎では、鈴木助手が「前走後もここを目標に緩ませずにやってきた。順調ですね」と話すように既に戦闘モードだ。

 秋はオールカマーから始動した。一時は菊花賞出走も検討されたが、距離適性を考慮してマイル路線に切り替えた。富士Sはその後にマイルCSも勝つエイシンアポロンに0秒2差3着で、安田記念2着のストロングリターンなどに先着。続くキャピタルSは追い出しが遅れるシーンがありながら0秒1差の3着と力を示した。鈴木助手は「勝ち切れてはいないけど強いメンバーとやってきているし、流れがうまくかみ合えば、もっといい勝負ができるはず」と前進を期待している。

 明けて4歳。マイネルキッツやビービーガルダンに代表されるように成長力のあるチーフベアハート産駒だけに、まだまだ上積みは見込める。京都コースでは白百合Sを勝っており、当時が不良馬場と馬場状態も不問。鈴木助手は「ギュンとは切れないが、二枚腰、三枚腰を使って伸びてくれる。ここにきて走りも安定してきた」と成長に目を細める。

 まだ重賞勝ちはないが、その分ハンデは55キロと手頃。「ここらで賞金を加算できれば、今後のレース選択が楽になる。頑張ってほしいね」と鈴木助手。中山金杯には登録すらせず、スポニチ賞京都金杯1本で臨む年初の1戦。勝負気配がプンプンと漂っている。

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2011年12月28日のニュース