【阪神新馬戦】ヴェルメリオ、兄弟同日Ｖへ先陣

調教に向かうヴェルメリオ

　ＪＣダート当日の千八ダート新馬戦（日曜阪神６Ｒ）にピッタリ照準を合わせてきたのがヴェルメリオ（牡＝石坂、父シンボリクリスエス）。母スカーレットレディ、ダート王ヴァーミリアンの半弟だ。今年は２歳上の半兄ソリタリーキングが条件クラス連勝の勢いでＪＣダートに出走。日曜は兄弟Ｖの期待を背負って弟が先陣を切る。

　稽古は全くと言っていいほど動かない。それが兄弟の共通点だ。弟もその特徴を受け継いだのか、水曜の最終追い切りは坂路４Ｆ５４秒９～１３秒７としまいの伸びを欠いてアダムスピーク（２歳新馬）に突き放されている。ただし、稽古でサッパリでも実戦でガラリ一変がこの血統の得意パターンだ。古川助手は追い切り時計を度外視している。

　「この兄弟でラスト１Ｆ１２秒台が出るのはキングスエンブレムくらい。これくらいの時計で十分だよ。体は４４０キロくらい。手脚が軽くてスマートなタイプで重苦しさはないよ」まずは初勝利、そしてその先へ。将来性豊かなダートの良血が力強く第１歩を踏み出す。