【JCダート】トラン安田師「ピークに近い状態」

[ 2011年12月2日 06:00 ]

<JCダート>安田師が「ピークに近い状態」と自信をみせるトランセンド

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「キーマンの懐へ」は、トランセンドの安田師を直撃した。

 ――トランセンドですが最終追い切りは坂路で単走でした。

 安田師 一週前にポリトラックで1番時計を出したし、日曜日にも終いだけですけどサッとやっています。状態は良いので単走で十分と判断しました。

 ――時計も52秒6とこの馬にしては平凡でした。

 53秒以上では平凡過ぎるし、51秒より速い時計は不要でした。担当者には「楽に上がるように」と指示したのですが、思惑通りの時計をマークしてくれました。

 ――前走(JBCクラシック2着)は1番人気で結果1着となるスマートファルコンを行かせて2番手。

 無理せず楽に2番手を追走できたけど、安全な乗り方になってしまったかもしれません。

 ――前々走(南部杯1着)はスタートからかなり追い通しだったことを思えば楽に先行できたのは好材料?

 前々走はテンの3Fが34秒3と速かった。あのラップではなかなか楽に先行できないのは仕方ありませんでした。

 ――芝スタートというのも関係あった?

 そうかもしれませんね。今回はスタートからダートなのでスッと行けるんじゃないでしょうか。

 ――前走はスタート後、しばらく右手前(軸脚)のままでした。

 でも、最後の直線ではちゃんと替えてくれていたし、もともとそのあたりの心配はない馬なので大丈夫だと思います。

 ――ゴール前ではしぶとく差を詰めました。

 前々走もそうだったけど、最後に能力の高さというか、地力を披露してくれます。今回も同様の形で走ってくれることを願っています。

 ――先行馬がそろいましたが逃げる可能性も?

 ここ二走、2番手で競馬をしているけど、その前は逃げて結果を出してきていました。そういう意味では逃げる可能性もあるでしょう。

 ――今回もエスポワールシチーなど強敵がそろっています。

 2年連続の最優秀ダートホースをなんとか破りたいですね。幸い、ピークに近い状態と言えるデキなので期待して良いと思います。

 ――安田隆行調教師自身、勝てば今年11回目の重賞勝利。

 素晴らしい馬を預けていただいているだけの話なので、僕のことはいいです。それよりもトランセンドにしっかり結果を出させてあげたい。そういう思いで臨みます。

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2011年12月2日のニュース