【エ女王杯】アニメイト、復活Vの時が来た

[ 2011年11月10日 06:00 ]

<エリザベス女王杯>サツマノホシ(右)と併せ追い切るアニメイトバイオ

 【G1ドキュメント=9日】アニメイトバイオは前走からコンビを組む田辺が騎乗し最終追い切り。坂路で体をほぐしてからポリトラックへ。サツマノホシ(3歳500万)をパートナーに軽快な脚さばきで直線に向くと、外に馬体を併せて楽な手応えのまま半馬身先着した。

 厩舎に引き揚げる馬の後を大勢の報道陣が追いかける。浜田は牧師、寺下は田辺と二手に分かれて取材。「予定通り。誘導馬にピシッと併せたが、まだ余裕があったね」と切り出したのは牧師。笑みを浮かべながらの受け答えから体調の良さが伝わってくる。「レースを使われながら良くなってきた。気持ちがシャキッとして、動きも体つきもシャープになってきた」。昨年はローズSを制し、秋華賞で2着と勢いに乗って挑んだが、レース中に鼻出血を発症し15着惨敗。「休みも長くなったし春は恐る恐る調教していた。でも今は何の不安もない。今年一番の出来」。昨年の悔しさがあるだけに、今年に懸ける思いは強い。

 一方の田辺も「最高でした。並んでからグッと来た」と好感触。「追い切り以外でもまたがっているし、心は通じ合っていると思う」。前走が初騎乗だったが、わずかな時間で馬の特長を手の内に入れている。「馬群を割った方が集中するイメージだったが前走はそんなことはなかった。今回は強い馬がたくさんいるし思い切った騎乗をしたい」。完全復活したアニメイトと今年大ブレークの田辺。関東期待のコンビが念願の初G1タイトルを目指す。

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2011年11月10日のニュース