【秋華賞】アヴェンチュラ“伸びしろ十分”!

[ 2011年10月13日 06:00 ]

CWコースでレッドグルーヴァー(左)、ロケットダイヴ(右)と併せるアヴェンチュラ

 クイーンS優勝で完全復活を果たしたアヴェンチュラも、ラスト1冠に全力投球だ。CWコースで3頭併せ。道中は最後方で折り合いをつけ、直線は内へ。中のレッドグルーヴァー(2歳新馬)と馬体を併せると闘志に火が付いたように伸び、首差先着した。6F83秒9~1F12秒5。角居師は「1週前の時点でできていたし、馬なりでオーバーワークにならないようにやった」と説明した。

 骨折で春G1を棒に振ったが、復帰2戦が強い内容。休み明けで初の古馬相手だった漁火Sを快勝すると、続くクイーンSも制した。舞台は高速馬場の京都に替わるが、師は「ストライドがしっかりしているし硬い馬場は心配していない」と前向き。1週前追い切りに騎乗した岩田も「近2走は3~4角で押っつけ通しだったが、乗った感じではそういうズブさはなかった。2000メートルは合うと思うし、ゲートを五分に出れば結果はついてくるのでは」と手応えをつかんでいる。

 08年オークスVの全姉トールポピーは厩舎の先輩。アヴェンチュラも父ジャングルポケットや姉に似て背中が長いため背中と腰に疲れがたまりやすく、それが精神的なストレスにつながりがちだというが、師は「骨折したことで結果的に精神的にゆったりする時間を持てた。使っては放牧を繰り返しているので馬は依然フレッシュな状態」と強調する。まだキャリア5戦で、伸びしろは十分。春の実績馬をまとめて負かすとしたら、この馬だろう。

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2011年10月13日のニュース