【すずらん賞】ストーム、兄ラッキーナイン目標に

[ 2011年9月30日 06:00 ]

<すずらん賞>ダートコースで追い切るサドンストーム

 日曜札幌10Rのすずらん賞(2歳オープン)に出走するサドンストームは中央所属馬で唯一の2勝馬。もちろん人気の中心だが、話題はそれだけではない。この馬、スプリンターズSに出走する香港馬ラッキーナインの弟なのだ。母ビールジャントはラッキーナインを産んだ後に日本に輸入されており、同馬はダーレー・ジャパン・ファームの生産馬。武地調教助手は「バレました?」とちゃめっけたっぷりに笑った。

 京都でのデビュー戦こそ2着に終わったが、その後は北海道の芝1200メートルで未勝利、500万を連勝した。前走は鮮やかな差し切り。武地調教助手は「先を見据えて控える競馬をしたが、それで結果も出せたのは大きい。折り合ったし、距離もマイルくらいまでならもちそう」と収穫を口にした。

 中1週となるが、28日の追い切りは勝浦騎乗で併せ馬と意欲的な調整。体調面の不安はない。「運動に乗っていると本当に短距離馬か?大丈夫か?と思うくらいおとなしいけど、パドックに入ると競馬モードになる」と武地調教助手。オンとオフの切り替えがしっかりできている点を長所に挙げる。

 すずらん賞はスプリンターズSの1時間前にゲートイン。兄弟同日Vとなればサドンストームへの注目度も一気に高まるに違いないが、ラッキーナインもまだ4歳。「いつか同じレースを走れるようになればいいね」と武地調教助手。夢は広がるばかりだ。

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2011年9月30日のニュース