【神戸新聞杯】マイティ念願のG1舞台へ初タイトル頂く!
今週の阪神メーン・菊花賞トライアル「第59回神戸新聞杯」は春のG1実績馬に加えて、それを追うグループも虎視たんたんの構え。春は不発に終わったショウナンマイティが夏の札幌・ポプラSで準オープンを快勝して菊花賞戦線に弾みをつけた。ひと夏を越して心身共に成長。この秋はまたひと味違った走りを見せてくれそうだ。
出たい、出たいと願っても簡単には出られないのがG1舞台。ショウナンマイティはこの春、弥生賞4着→青葉賞5着とトライアルでわずかな差に泣き、クラシック出走がかなわなかった。「春は目の前にタイトルがあるのに手が届かなかった感じ」と熊沢厩務員。だからこそ、秋に懸ける陣営の思いは一段と高まっている。
まず気になるのが夏を越しての成長度。熊沢厩務員が心身両面の違いを強調する。「春はまだ体を持て余していたけど、そういうのはなくなったね。春はカリカリしていて立ち上がったり飛んでいったり、やんちゃな性格だったのが最近はだいぶ落ち着きが出てきた。今ならもっと距離が延びてもこなせると思うよ」
言ってみれば、春は素質だけで走っていた状態。その素材の良さに加え、中身が伴ってきたというわけだ。ここに向けてのステップレースには札幌、準オープンのポプラS(8月20日)を選んだ。不安視された小回りコースを難なくクリア。早めスパートから力でねじ伏せ、条件クラスをあっさり卒業した。
「小回りがどうかなって思ったんだけどイメージしていた以上に上手に走ってくれたね。ただ、やっぱりちょっとぎごちない感じはした。その点、今回は広い阪神に替わるからレースはしやすくなる」
前走後は滞在していた函館に戻らず、すぐに栗東へ。帰厩後は今週末に向けて調教を再開。1週前追い切りは新コンビ・武豊がまたがり、CWコースで実戦さながらの切れ味を見せて6F78秒7~1F11秒8の猛時計を刻んだ。熊沢厩務員は「もともと稽古は動く方だけど先週もいい動きだったね。栗東に帰ってからも休まず乗れているし、出来は申し分ない。いつでも走れる状態だよ」と続ける。
前走Vで菊花賞(10月23日、京都)出走への賞金はほぼ足りている。さらにここで初タイトルをものにしてG1参戦なら最高のシナリオ。春の実績馬に真っ向勝負を挑む。
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